トップ俳優が涙の収録…済州航空事故ドキュメンタリー「別れを告げない」ナレーションに参加
俳優ハン・ソッキュが、済州(チェジュ)航空滑走路離脱事故後の100日間を記録したドキュメンタリー「別れを告げない」のナレーションに参加した。ハン・ソッキュは、「自分の声が、遺族にとって慰めや力になるのなら、喜んで引き受けたい」と語り、連帯の重要性を行動で示した。
2024年12月29日、全羅南道(チョルラナムド)の務安(ムアン)国際空港で、韓国史上最も悲劇的な航空事故が発生。乗客と乗員の計179人が、命を落とした大惨事にもかかわらず、混沌とした韓国の政治問題により、事故は風化しつつある状況だ。
本番組では、事故当日から事故後100日まで、遺族に密着取材を実施。これまでメディアに取り上げられなかった、遺族の現在の姿を詳細に伝え、悲劇を乗り越えるための共感と、連帯の必要性を強調することを目指した。
事故で娘と妻を失ったキム・ソンチョルさん、息子とその婚約者を失ったナ・ミョンレさん、西海フェリー沈没事故や、セウォル号沈没事故の対応にあたった、海洋水産部の公務員だったが、この事故で5人の家族を一度に亡くしたパク・イヌクさんのエピソードを通して、今回の事故が個人の不幸に留まらず、社会全体の問題であることを伝えた。
ハン・ソッキュはナレーションの収録中、終始涙を浮かべ、遺族への大きな共感を露わにし、収録後は涙声で、再び遺族へお悔やみの言葉を述べたという。
(よろず~ニュース特約・moca)
