韓国の政治家が、再びBTSを担ぎ出そうとする動きを見せ、ファンが批判した。

　「国民の力」党員であるソン・イルチョン議員は8日、自身のフェイスブックで「国防部はBTSが国格を高められるよう、世界ジャンボリー大会で公演をすることができるよう支援をお願いしたい」と主張した。

　また「全羅北道セマングムで開催された『世界ジャンボリー大会』は、準備不足と未熟な運営で国格が墜落するイベントだった」とし「神秘的な大韓民国に、期待を持ってきてくれた青少年たちに失望を与えたようだ。台風カヌーンが朝鮮半島に北上するにつれ、残りの期間は首都圏などの他野営地に移動することになった。国民の助けがなければ、これも不可能だった」と記述。

　さらに「この大切なお客様たちに、セマングムでの不足日程を大韓民国の文化の力で満たす必要がある。大韓民国で滞在していた短い期間、彼らが見たい、聞きたい、踊りたいと思った全てのエネルギーを発散できるような別の場所が必要だ」とし「特に、国防部は11日にソウルで行われるK-POPコンサートに、現在軍人という身分のBTS全員が参加し、大韓民国の国格を上げられるよう、全ての措置を講じてほしい」と声をあげている。

　しかし、BTSが世界ジャンボリーの事態を収拾するような要求は、当然ながらファンを怒らせた。BTSは2022年に「2030 釜山国際博覧会」誘致祈願コンサートを行い、無料で動員。広報活動に積極的に登場したことを逆手に取り、兵役中のメンバーまで駆り出して世界ジャンボリーの尻拭いをBTSにさせようとする発言に、怒りの声が相次いでいる。

（よろず～ニュース・椎　美雪）