ガーシー氏、8日の参院本会議で陳謝へ “公開処刑”受け入れ 秘書は「ハワイ滞在説」否定

 NHK党のガーシー参院議員(51=本名東谷義和)が27日、秘書を通じ、参院議院運営委の石井準一委員長(65)へ「議場での陳謝」に応じる意向を伝えた。ドバイに滞在中のガーシー氏はこの日午前11時を期限に、懲罰への対応を回答するよう求められていたが、秘書がタイムリミット直前、国会内で石井委員長に文書を手渡した。陳謝の場は、3月8日の参院本会議が有力。除名はひとまず免れることになった。

 3月上旬の帰国意思を表明しながら、態度を決めかねていたガーシー氏がついに決断した。最終期限の午前11時まであと10分。秘書が石井委員長を訪れ「本会議への出席について 本会議へ出席し、院議に従い、陳謝文を朗読致します」と明記された文書を提出した。22日の参院本会議で可決された懲罰を拒否すれば除名は不可避だったが“クビ”は回避されることになった。

 同氏の秘書は、記者団に「連絡が来たのは本当に、いまさっきです。2パターン、回答を用意していました」と、ギリギリの判断だったことを明かした。前夜にインスタのストーリー機能を使い「佳境を迎えた今この質問w日本に帰国すべき?笑」と、フォロワーに2択での投票を求めたガーシー氏。最終決断は27日朝だった。

 同党の立花孝志党首(55)は、22日の懲罰可決後にガーシー氏の電撃帰国↓初登院の可能性に言及。ガーシー氏も周囲に「国会議員の身分に執着はないが、有権者の思いを考えると辞めるのは申し訳ない」と、陳謝受け入れの意向を示していた。秘書は「30万票あまりの票に動かされた。帰国すべきとの声が多かった。熱い人たちに心が動かされたんじゃないでしょうか」と代弁した。

 8日の参院本会議で、ガーシー氏は参院懲罰委員会が作成した「陳謝文」を朗読することになる。陳謝文の草案では「私は、参議院議員として、国会に登院し、審議に参画すべき立場であるにもかかわらず、議院運営委員会理事会の了解を得ないまま海外に滞在し、国会法第五条及び参議院規則第一条に違反して召集に応じず、議長から招状を受け取った日から七日が経過したにもかかわらず、故なく本会議に出席しなかったことにより、院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします」とあり、ガーシー氏には屈辱的な公開処刑となる。

 秘書は、記者団からドバイからの帰国スケジュールを問われ「セキュリティーの問題もあるので教えられません。こちらもあえて聞きません」とけむに巻いた。一部で報じられたガーシー議員の「ハワイ滞在説」は否定。ドバイに滞在しているとして「連絡を取り合っていますが、いちいち居場所は聞かないです」と説明した。遅すぎた初登院に、日本中の注目が集まる。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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