憤り込めたフィギュア「転売ヤーの末路」が話題 不遇を生き抜く男性「同じクリエイターとして許せなかった」

 ゴジラ、ウマ娘などの人気作品、ミリタリーものやオリジナルキャラクターが並ぶ会場で、独特の存在感を放った。油粘土で粗く形成された人型は苦しげな表情を浮かべ、全身を黒塗りされた竹串に貫かれた。24日に千葉・幕張メッセで開催された世界最大の造形・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル(ワンフェス)2022夏」に参加した無職童貞借金苦さんは、「転売ヤーの末路」を出品した理由を「同じクリエイターとして許せなかった」と話した。

 ワンフェスには今回が初参加。神奈川県在住で3DCGデザイナーとして、ゲーム制作の仕事に携わる。時間に余裕ができ「昔から造形には関心がありました」と「転売ヤーの末路」と人気ゲーム「htoL#NiQ -ホタルノニッキ-」主人公・ミオンのガレージキットを出品。ミオンは完売。「転売ヤー」は展示のみだったが、異形の造形に、多くの来場者が興味深そうに足を止め、スマホで撮影を行った。

 無職童貞借金苦さんは「複雑な気持ちですね。たくさんの方に撮影していただきましたが、僕よりも他のブースの作品の方がクオリティは高い。それに完売はしましたが、収支としては赤字ですから」と語った。灰色の中学時代を過ごし、高校、大学受験は失敗。さえない学生生活の中、心のよりどころとしたバンド活動は挫折した。その後、知人に勧誘されてマルチ商法の被害に遭い、多額の借金を背負った経験を持つだけに「ガンプラの転売などは嫌だと思いました」という説明以上に、不誠実な儲け方に対する憤りは強い。

 不遇の中でも、ワンフェスに初参加したように、何かを表現するファイトを失っているわけではなかった。怨念が込められた「転売ヤー」と、無邪気すぎる「ミオン」との対比も興味深い。「今回はゲームキャラを作品にしましたが、次は自分のオリジナルキャラで出品したい」と前を向いた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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