“和牛用”日本酒リキュール誕生 霜降りに合うすっきり味「堺の文化と歴史を発信」

 大阪府堺市の酒蔵「利休蔵」が1日、和牛料理向けの日本酒リキュール「和牛讃歌」(9月1日発売予定)の新商品発表会を堺市内で開いた。

 「和牛に合う」をコンセプトに、日本酒とだいだい果汁、炭酸を合わせたリキュールを生み出した。肉料理に合う酒といえばワインが代表的だが、開発担当の川崎暁さんは欧米で食べられる赤身肉ではなく脂ののった霜降り和牛にワインが合うのか疑問に感じたといい、すっきりとした味わいの酒を考案。「和牛と『和牛讃歌』のマリアージュを海外のお客様にも提案していく」と意気込んだ。

 「利休蔵」のある堺市はかつて全国有数の酒どころだったが、時代の移り変わりとともに蔵が減少し1917年に全て閉蔵。途絶えた酒造りの伝統を復活させるべく有志の手によって2014年に「利休蔵」が誕生した。

 地元の期待を背負う蔵主の加藤堅さんは「堺は平安時代から文化と技術の発信地で、『ものの始まりはなんでも堺』と言われる。日本酒を通じて堺の文化と歴史を発信できたら」と宣言。「『和牛讃歌』は日本語でも中国語でも通じる言葉」と、海外進出を視野に入れたネーミングを語った。

 ラベルの題字には、世界的に有名なサントリーのウイスキー「響」などを手がけた墨象家・荻野丹雪氏を起用。力強い筆跡をデザインした荻野氏は「はじけるような躍動感と重厚さ、楽しさをイメージした」と話していた。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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