パーマン1号、ヒラメ役の三輪勝恵 ブーフーウー歌い大山のぶ代、黒柳徹子の思い出語る

 声優の三輪勝恵が4月30日、都内のシアターXで開催された公演「小森昭宏作品集をうたう」に出演し、コロナ禍以降では初めてステージで歌声を披露した。

 「パーマン」のパーマン1号、「じゃりン子チエ」のヒラメ、「あさりちゃん」のあさりなど、数々の名キャラクターを演じてきた三輪。「げんこつやまのたぬきさん」「勇者ライディーン」等の童謡、アニメソングで、子どものための楽曲を多く残し、2015年に85歳で死去した作曲家・小森昭宏さんの作品を取り上げるステージでは、「ブーフーウー(テーマ)」「窓際のトットちゃん(エンドテーマ)」の2曲で歌声を響かせた。

 「ブーフーウー」は1960年から67年までNHKで放送された着ぐるみの人形劇。開始時は10代半ばの学生だった三輪は子豚三兄弟の次男フー役の声優を務め、長男ブー役の大山のぶ代、三男ウー役の黒柳徹子、オオカミ役の永山一夫らと長寿番組に出演。「歌い出してすぐにフーを演じていた時に戻れました。タイムマシンで連れて行かれたみたい。お客さんが温かくて、とても幸せでした」と声を弾ませた。

 番組出演時を「大山さんと黒柳さんは、私よりだいぶ年上でしたがまだ若手で、キャッキャしてパワーのあるお姉さん。すごくかわいがってくれて、『勝恵ちゃん、勝恵ちゃん』と守ってくれましたね」と回想。「私はNHKの児童劇団出身ということで選んでいただきましたが、二人の前向きで芯のある姿を学んだからこそ、ここまでやってこれたのかもしれません」と感慨深そうに語った。同番組で数々の作曲を担当した小森さんについては「先生は音程が外れるのが嫌で、楽譜通りに歌えるようピアノでお稽古した後、収録に入りました。大山さんと黒柳さんは競争するようにアドリブを入れるので、私も一緒に鍛えさせていただきました」と感謝を口にした。

 現役の声優として「声だからこそできることがあると思います。水の声はやったことがありますが、空気にも、何にでもなれるんですよね。ナレーションでも何でも声だからこそできることは、数知れないほどあると思います」と前を向いた。「『帝人』のカトリーヌちゃんのような可愛いキャラクターを、もう一度やりたいですね」と2000年代の人気CMを挙げて、意欲を示した。10年ほど前から自然に囲まれた山地に住居を構える。「おかげさまで体は元気ですよ」と笑顔で語った。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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