「もう『マックスむらい』はいらない」ユーチューバーが新プロジェクト「友竹庵」に込めた決別の思い

  AppBank社長の実業家でユーチューバーのマックスむらい(村井智建=39)がこのほど、よろず~ニュースの取材に応じ、「脱マックスむらい」を掲げた理由を明かした。

 4月下旬から6月上旬までの約1カ月半、期間限定で黒フルーツ大福を売る「友竹庵」ショップが原宿でオープン。期間中に“脱マックスむらい”を実感できた瞬間があったという。

 「オープンして最初の1週間はマックスむらい目当ての顧客が多かった。基本的にレジにいるときはすべてのお客さんに『なに見て来たんですか』って聞いたんです。でも後半では、半分くらい私に関係なかった。友達に聞いたり、ネットで調べたりとか。声をかけても『誰ですか?』って目で見られるんですよ。通行人のリアクションとか口コミも含めて、現地でこういう客層の変化が、営業している過程の中で見えてきて『やれるな』と思った」

 同商品は「金沢フルーツ大福 凜々堂」とのコラボ。メイドインジャパンにこだわり、竹炭を使用し黒に染め上げられた。同プロジェクトは様々なブランドとコラボし“炭フード”の開発を行っている。今回は第2弾。第1弾は4月から西新宿のラーメン屋「麺屋翔」で毎日10食限定コラボメニュー「極黒麺」を販売している。

 インフルエンサーマーケティングからコンテンツマーケティングにビジネスの柱を移した。「商品を軸にしてインフルエンサーであるマックスむらいがプロデュースする。そういう事業の仕方に構造を変えた方がいいだろうと思った。売り上げの軸にマックスむらいがいるという事業は二度と手がける気はないです」と説明し「マックスむらいなんて会社からするとほんと使いどころがない。経営者目線だと存在は弱く、数字がない。上場企業がこれぐらいのインフルエンサーを軸に事業を構築するみたいなことを考えたら社長失格ですよ。ありえない」と、言葉に力を込めた。

 最盛期の動画関連収益は年間十数億円にのぼった。カリスマ的存在だった。2014年に投稿された「好きなことで生きていく-マックスむらい-」は再生数が600万回を超えた。人気ユーチューバーHIKAKIN に「初めて、この人には勝てないかもしれないって思った」と言わしめるほど波に乗っていた。しかし2015年、当時の役員による横領事件などの影響もあり失速。数百万回を超えることも珍しくなかった動画再生数は現在、1万回に達しないこともあり「オワコンだ」と厳しい言葉も飛び交っている。

 AppBankの社長に復帰したのが2020年1月。15年3月に1回目の社長を辞めた際は、マックスむらい単体で20億円以上の売り上げが出たということから推測できるように、多忙を極め、社長としての活動が満足に出来なかった。休日も一年間で一日のみ。分刻みのスケジュールで睡眠時間もとれなかったという。「当時は私が目立つことで、会社の売り上げにつながるという出口があった。今はそういうサイクルがない」と現状を分析した。

 再就任後、中期経営計画で「脱マックスむらい」を掲げた。「マックスむらいに依存するビジネスで会社の規模を決めたくなかった。私自身当時の勢いがないのも当然分かっているし、限界も見えている。そこから脱却しないといけないっていう考えが強くあった」と説明した。方針発表後、ネットで「何が残るの?」「ただでさえ何もない会社なのにマックスむらいがいなくなったら消し炭ぐらいしか残らん」など批判的な言葉が多く見受けられたという。

 自身もすぐには切り替えることができず、「2020年秋頃に『友竹商店』というECサイトをつくったんですけど…まだその時点では私の脳みそも半分くらいマックスむらいで埋まってましたね。自分たちの持ってるリソース、資産がマックスむらいしかなかったんで、それを有効活用したいと思ってしまう」と明かした。

 AppBankはメディア、ライツ・マネジメント、広告プラットフォームなど様々な事業を手がける企業で、そもそもユーチューバーの会社ではない。15年10月に上場した頃はそう言われる程、マックスむらいが目立っていた。YouTube、動画銘柄で上場したと言われたこともあったという。時代は流れ、ユーチューバーという言葉が市民権を得た。「仮に今から動画制作を私1人全力で行って黒字になったとします。でもその会社が果たして魅力的なのか?時代的に顔出ししてゲーム実況してる人が、私以外誰もいないなんて時代ではない。40のおっさんですよ。事業とかを考えたときにマックスむらいにベットするっていう発想はないんです。もううちの会社はマックスむらいじゃないんですよ」と改めて“決別”を強調した。

 「友竹庵」原宿店は営業を終了し、現在は新店舗を準備中。今後については「プロジェクトが始まってまだ2カ月ですけど、手応えを感じている。また大きくなって原宿に帰ってきます。カミングスーンです」と意気込み十分だった。

 

(よろず~ニュース・松田 和城)

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