「缶コーヒー」資金不足で製造中止の過去 「市販用レトルト食品」当初は阪神地区だけ発売

 日本生まれだったと知らずに使っている製品や技術がたくさんあります。時代が変わろうと、コロナ禍であっても、モノづくりへのあくなき探求心は健在のはず。デイリースポーツ紙の企画で好評を博した「日本生まれのスゴいモノ」を紹介します。今回は世界に誇る2つです。

 ◆缶コーヒー

 島根・浜田市でコーヒー店を営んでいた三浦義武さんが、1965年7月に完成させ、同年9月14日に「ミラ・コーヒー」を、日本橋三越本店で販売した。自身のコーヒーを瓶に詰めてヨーロッパに輸出していたが、重さやかさばりを改善するため缶を考案。長期保存でも味や風味の変わらないものを作るため尽力した。

 資金不足のため68年頃に製造中止したが、今では簡単に手に入る缶コーヒーを発明した偉人としてたたえられている。缶コーヒーは日本で年間100億本以上生産されている。

 ◆市販用レトルト食品

 大塚食品株式会社が1968年2月12日に、世界初の市販用レトルト食品「ボンカレー」を発売した。常温で長期保存かつ保存料を使用しないことを条件に64年から開発開始。当初は阪神地区限定で発売したが、その後、2年間の長期保存ができるようパウチを改良し、69年5月に全国販売を開始した。

 営業マンの努力と女優・松山容子さん起用の宣伝の効果などがあり、73年には年間売上数量1億食を達成。家庭の食に大きな影響を与える大発明だった。

(よろず~ニュース/デイリースポーツ)

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