「BETTY’S BLUE」が復活 「服ってすごい!」を再び…エイミーちゃんの登場は

 平成を風靡した人気ファッションブランド「BETTY’S BLUE(ベティーズブルー)」が限定復活し、懐かしのロゴやキャラクターのアイテムを販売している。復活に込めた思いと道のりを、同ブランド企画・PR担当の株式会社キャン・清水野恵美氏と企画・MD担当の同・本田和也氏が語った。

 自身も同ブランドのファンだったという清水野氏は「『ファッションってすごいな、キラキラしてる!』ということを多くの方に感じてもらえたら」と話す。「30代の方には共感していただけると思うんですけど、小学生の時はニコラさんがあって、ピチレモンさんがあって、その先にZipperさんCUTiEさんがあって。お小遣いを握りしめて雑誌を買って『服ってすごい!』と楽しんでいた感じがあるんですけど、今は情報が簡単に取れるということもあって、服に対するモチベーションが違っているのかなと」。

 「『好きなものを着るってこんなに気分が上がるんだ』というのをBETTY’S BLUEを通してもう一度感じてもらいたい」(清水野氏)。強い思いを「エモいは正義!」というテーマに託した。リアルタイムでファンだった層は今、20代後半~40代に。「(家族ができて)なかなか自分自身にかけるお金が限られてしまうと思うので、大切な1着があるから楽しいと思ってもらえたら」と話す。今回は当時より手頃な価格帯で商品を販売している。

 BETTY’S BLUEは1985年に、当時10代~20代前半の女性をターゲットとしてスタート。裏原系やバンド系の人々の間で人気になり、98~99年頃に大人気キャラクター「くまのエイミーちゃん」が登場した。06年からはブランドを「kuma no eimy chan」として小・中学生向けの商品を展開、09年にブランドを休止した。今年2月から限定復活アイテムの販売を始めている。

 復活は全社をあげての協力体制でかなった。当時の詳細な資料があまり残っていなかったため「当時、お客様として商品を買っていたスタッフから、ショッパーや当時の洋服を参考資料として借りたり」と本田氏。企画や販売に携わっていた社員の記憶も参考に「社内総出」で復活を支えた。

 SNSではファンと近距離で接している。公式インスタグラム(@bettysblue_official)では「どんな商品がほしいか」「どちらの色が良いか」など積極的にアンケートを取っている。約800件ものコメントが集まったこともあるという。ECでの販売が中心となるため、店頭での接客に代わって「SNSでより身近に感じてもらったり、一緒にブランドを盛り上げていきたい」と本田氏は語った。3月からは“中の人”のアカウント(@bettysblue_pr)も始動し、制作の過程やブランドの思い出をファンと共有する予定だ。

 人気キャラクター「エイミーちゃん」の登場も期待される。清水野氏は「『大人が着られるエイミーちゃんがほしいです』という声がすごく多い。その声も反映していきたいなと思っている」と話した。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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