文字サイズ

リュウソウジャーの魅力はそこはかとない「昭和感」?

 【「騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」丸見えソウル(2)】 7月26日に映画「騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE」が公開されることにちなんでの連載企画の第2弾。今回は東映の丸山真哉プロデューサーに、今作品が持つ魅力について聞いた。

 リュウソウジャーの基本メンバーは幼なじみのレッド、ブルー、ピンクと、別行動を取っていた兄弟・グリーンとブラックの2人があわさって5人だ。前作の「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」では3人ずつの2戦隊が登場し、前々作の「宇宙戦隊キュウレンジャー」では基本メンバー9人に、さらに戦士が加わるという豪華な構成だったことを考えると、戦隊シリーズのフォーマットに忠実な“原点回帰”的な印象を受ける。

 しかし、丸山プロデューサーは、最近の作品が“王道”を外れていたかという点について「そんなことはないと思っていて」と語る。

 「戦隊ってチームのメンバー構成がどうとかでなく、強くて、明るくて、かっこよくて、チームワークがちゃんととれていてという、そういったものの良さというのが、ずっと連綿と受け継がれて、四十数年にわたるんじゃないかと思っているんです。そういう意味でそれを外したことのあるものは多分、ないんじゃないかな」

 つまり、メンバー構成によらず王道は王道ということになる。では「リュウソウジャー」を見た感想で散見される、安心感や原点回帰的な要素はどこにあるのか。丸山Pは「王道とはよく言われるんですけれど、感覚的には『昭和感』なのかな」と、苦笑交じりに話す。

 例えば、敵組織のドルイドンが展開する悪だくみを見てみると、「浄水場に毒をまく」、「人の欲望につけ込み異空間に閉じ込める」といった、悪の組織から見れば定番とも言えるような作戦を展開している。

 別の視点では、メイン視聴者である子どもたちに伝えたいメッセージも「仲間を大切にしようとか、嘘はつかないようにしよう」などのシンプルなものを意識しているという。ただ、その伝え方は工夫している。例えば、人間の負の感情から生まれるマイナソー(=怪人にあたる)を消すために、物語の序盤でリュウソウブラックが“それを生み出した人間を殺す”こともやむを得ないと考える場面があった。丸山Pによると「それが間違っているっていうことに気付いていく、みたいな流れはあえて作っているんです」。リュウソウレッドのコウが猛反対する一方、ブルーのメルトは、理屈としてはブラックのバンバの考えに理解を示しかけるなど、各メンバーのキャラクターも浮かび上がらせつつ、苦悩も描いた。

 「とにかく1話から6話までは、それを意識してやりました。今後も登場人物が自分の間違いに気づいて直すみたいなことは意識して入れていきたいなと思ってます。でも歯は磨いた方がいいよとか、そういう当たり前の事とかもどっかで入れいきたいなと思いますけどね」(丸山P)過去のシリーズから受け継いだ演出やメッセージ、雰囲気…。さまざまなエッセンスを磨き、現代の子どもたちに見てもらう。そうした努力や思いが「昭和感」という言葉にあらわれる作品の魅力につながっているのだろう。

関連ニュース

    デイリーペディア

      編集者のオススメ記事

      戦隊シリーズ最新ニュース

      もっとみる

      主要ニュース

      ランキング(芸能)

      話題の写真ランキング

      デイリーおすすめアイテム

      写真

      リアルタイムランキング

      注目トピックス