松喬さん葬儀 桂文枝が涙の弔辞

松喬さんの棺は、荼毘(だび)にふされる前に設立に奔走した「天満天神繁昌亭」に立ち寄り、出ばやしでファンらに見送られた=大阪市内
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 肝臓がんのため、7月30日に62歳で死去した上方落語家の笑福亭松喬(しょうふくてい・しょきょう、本名高田敏信=たかだ・としのぶ)さんの葬儀・告別式が2日、大阪市内で営まれ、落語家の桂文枝(70)ら450人が参列した。

 弔辞に立った文枝は「僕が渡した『住吉参り』を1月26日に56分も演じたそうですね。後日その様子をビデオで見ましたが、客席を松喬ワールドに包み、すばらしい作品になっていました。『住吉参り』を僕が受け継いでやってみようと思っているところ」と話すと耐え切れず、嗚咽を漏らした。あふれる涙をこらえながら「すごい生き方を見せてくれました。堂々と旅立ってください」と、末期がんと闘いながら高座に上がり続けた松喬さんに語りかけ、周囲の涙を誘っていた。

 松喬さんを乗せた霊柩車は、松喬さんが文枝とともに設立に奔走した、大阪市内にある落語の定席「天満天神繁昌亭」に立ち寄った。松喬さんの出ばやしが生演奏される中、集まったファンが「松喬、日本一」、「ありがとう」、「お疲れ様」などと声をかけ、生前の松喬さんの人柄が偲ばれた。

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