「バンタム級・１０回戦」（８日、有明コロシアム）

　世界王座をうかがう増田陸が、世界ランカー対決でミシェル・バンケスを左での一撃で沈め、１回ＫＯ勝利をおさめた。

　左の一撃でバンケスは吹き飛ばされ、立ち上がろうとしても体を思うように動かせないほどのダメージだった。「少しほっとしています」と振り返ると、一撃決着については「ボディーで倒すっていうことをプランとして考えていたので、上を意識させて、その後したでという作戦だったんですけど」と振り返り「もうちょっとやりたかったところもあります」と思いを語った。

　世界挑戦へ大きく前進したが、「世界で戦える準備はできているので、いつでも挑戦したいです。誰でも、どこでも、いつでも大丈夫です」と言い切った。

　意中のベルトについて聞かれると、「かっこいい」と見ているＷＢＣの緑色のベルトを挙げたあと、「堤チャンピオン。やっぱり一度負けている選手なので、リベンジしたい気持ちは強くあります」と語った。