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滝沢カレン底辺の精神 新レギュラー3本スタート!底知れないキャラで人気の原点

 不思議ワードを放つが、一周回って哲学的-。唯一無二のキャラクターを武器に、モデルの滝沢カレン(27)がノッている。10月クールから3本の新レギュラー番組がスタート。久しぶりの女優挑戦など活躍の場を広げており、底の知れない魅力に中毒者が続出中だ。人気の秘密は何なのか-。懐に飛び込むと、特異なキャラクターや独特な言語センスの根っこが見えてきた。祖母から教えられた「底辺」の精神が、快進撃を支えている。

  ◇  ◇

 キラキラした笑顔で質問に答え、口調や物腰は、ものすごく丁寧。だが、時に想像を超えたカレンワールドに誘われる。

 例えば、どんなおばあちゃんになりたいか聞いた時。

 滝沢「黒柳徹子さんのような女性になりたいです。一人、いすに座って」

 記者「あっ、『徹子の部屋』のイメージですね?」

 滝沢「そんな恥ずかしくて言えないですけど、もちろん(番組冒頭で流れるイントロの)♪ルールル…も変えさせていただいて。パクりにはしたくないので」

 滝沢マネジャー(以下、マネ)「どんな音楽?」

 滝沢「例えば…最初はダアアア~(超低音ボイス)」

 記者「く、暗い!!」

 滝沢「最初はダークに始まって、でも、帰るときは(軽快な調子で)トゥルルルルットゥ、トゥルルルルットゥ、トゥルルルルルットゥタンッ!」

 記者「一転してコントの終わりみたい!!」

 本人はいたって真剣。不思議ワードとのギャップが大きいからこそ、みんなを魅了する。10月から3本のレギュラー番組が始まり、今最も旬なタレントの1人だ。

 連ドラ初レギュラーのTBS系「G線上のあなたと私」。初の冠番組がレギュラー化したテレビ東京系「ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えて下さい~」。人気講談師の神田松之丞(36)とタッグを組むテレビ朝日系「松之丞カレンの反省だ!」。番組内容の幅広さが滝沢を求めるテレビマンの多さを証明している。

 原点は、祖母の教えという。幼少期に一緒にいる時間が多かった祖母は、いつも滝沢に「お前は人間の一番下なんだから、感謝しろ」と口を酸っぱく言っていたという。

 滝沢「その言葉が本当に今わかる。おばあちゃん本当にペコペコの人だったので、そのときはすぐに頭下げて嫌だなって思ってたんです。でも、今思うとあれは『全人類に感謝』ってことだったので、今はかっこいいなって思います。

 確かにスタッフさんは早起きして、カメラや光のことをやってくれているし、ヘアメークさんは先にメーク道具を調えててくれる…って思ったら『本当だ、自分が一番下だ』って思って、その方が息がしやすいです」

 新しいスタッフと会うことも増えたが、心に「底辺」の精神があるから愛される。「一番下」ゆえに、逆に底知れないキャラクターを形成しているのが面白い。

 滝沢「インターネットに『滝沢カレン ブス』って書いてあっても、1回、草原とかアマゾンの動物を考えるだけで『なんでもいいじゃん』ってなる。世界を想像したり、宇宙を考えると、ぱ~って消えます。おばあちゃんの言葉『人間で一番下』って思えば、かわいいって言ってもらえてる方がラッキーってことなんだなって。おばあちゃんに感謝です」

 言語感覚の独特さで注目されるが、話を聞いていると、むしろ空想能力の高さに驚かされる。

 滝沢「ずっと発想しているんですよ。人の顔を見たら、その人が明日、会社に着ていく服とか上司に言われることとか想像するのが好きなんですよね」

 読書するときも、じっくり空想に浸るのがカレン流だ。

 滝沢「本は好きなんですけど、文字を速く読むのが苦手なので、言葉の最初からまる(句点)までで、整理しないと入ってこないんですね。1回、絵に起こさないとダメ。『りんごと包丁とおばあちゃんがいます』って文だったら、それだけでは読み過ごせない。

 そこがコンクリートの上なのか、原っぱなのか、自分の中で想像して、1行ずつ読んでいくので、なかなか時間がかかります」

 記者「1ページに1時間くらいかかっちゃうのでは…」

 滝沢「それは恥ずかしい話じゃないです。考えちゃうと1ページ、1時間とかも全然あります。『むらさきのスカートの女』を読んだときも、会社員の話なんですけど、テーブルを並べて、ここにはこんなおじさんがいて、上司はこんな人なんじゃないかとか会社の風景を考え始めたら、20ページくらいしか進めなくて」

 将来的には、自分の空想をまとめた絵本の出版にも意欲的。今年は舞台の演出・脚本に挑戦するなど、少しずつ“カレン脳”のアウトプットが進んでいる。「滝沢カレンにとって『表現』とは何か?」。端的に聞くと、再びカレンワールドの扉が開いた。

 滝沢「地球上に生まれたからには、地球が表現できない分、私たちが表現して守ってあげないと。地球が動かない分、私たちがたくさん表現すれば、なんだこんなに地球生物は動いてくれるんだって、もっとあの人たちも回ってくれる。地球の代弁者です」

 マネ「地球って表現で回ってるんだ(笑)」

 記者「なんだろう…何か分からないけど、すごそうな話ですね」

 マネ「すごそうだけど、よ~く考えるとすごくない。これが滝沢さんのベストバランス!!」

 ◆滝沢カレン(たきざわ・かれん)1992年5月13日生まれ。東京都出身。父はウクライナ人、母は日本人のハーフ。2008年に女性ファッション誌「Seventeen」のオーディションでグランプリを獲得し、同誌の専属モデルとして芸能界デビュー。11年から同誌を卒業し、「JJ」の専属モデルとなる。15年に「踊る!さんま御殿!!」で司会の明石家さんまから特異なキャラを見いだされ、ブレークした。

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