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人間の根源…性と死を考える絵本

川上麻衣子が翻訳した「愛のほん」と「死のほん」(小学館)
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  猫は交尾することで排卵することをご存知ですか?そのためほぼ100%の確率で妊娠します。年に2回出産し一度に4匹ほど産む猫たちには避妊手術はかわいそうなようですが、長生きさせるためにも共存していくためにも仕方ありません。

 私が生まれたスウェーデンでは避妊の方法を10歳にして、既に親と語り合います。私は生後10カ月で日本に帰国しましたが、9歳からの1年間を再びスウェーデンで過ごし、国を挙げての性教育を受けました。3、4歳から性器の絵を見て、子供の時から妊娠や避妊などについて大人と一緒に考えるというスタンスは日本と圧倒的に違うところでしょう。教育に年齢制限はありません。再び日本に帰った時にはそのギャップに戸惑いました。

 死についても同じです。子供は「死ぬ」ということに実はすごく興味を持っていますが、なぜでしょうか、大人に「死ぬってどういうこと?」と聞きづらかったことを私も覚えています。

 スウェーデンに行くと、ストックホルム郊外にある「森の墓地」を訪れます。世界遺産にも登録された共同墓地です。深い森の中の細く長い一本道の先には火葬場があり、人間が土に還っていく事をその道を歩くことで思い出させてくれます。国民的な女優、グレタ・ガルボもいつも数本のバラに囲まれ、この墓地に眠っています。

 そんなスウェーデンの意識にひかれて「愛のほん」「死のほん」というスウェーデン語の絵本を日本語に翻訳させていただきました。日本でも東日本大震災で死を身近に感じた子供たちがこの絵本を読んで少し落ち着いたというお手紙をいただきました。そして次は同じ作家さんの「うんちの本」を紹介するため、現在準備をしています。出版まで長いスタンスになりますが、頑張りたいと思っています。

 子供は「うんち」が本当に大好きですよね!スウェーデンをはじめ、世界的に売れている、この「うんちのほん」は子供が夢中になって読んでいそうです。どうやって体内から生まれ、この社会の中でどこに流れていくのか。色や形状などで自分の体調を知ることもできる。日本では「便」と書く通り、日々、体から届く大切な「便り」ですからね!

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