アグネス 脅迫犯の15歳にショック

 歌手のアグネス・チャン(60)のツイッターに「メッタ刺しにして殺す」などと書き込んだとして、警視庁渋谷署は24日までに、脅迫容疑で東京都昭島市に住む中学3年の男子生徒(15)の自宅を家宅捜索した。近く書類送検する方針。

 この日、大阪市内でコンサートに出演していたアグネスは昼夜公演の合間を縫って取材に応じ、「とてもショックです」と沈痛な面持ちで語った。

 渋谷署によると、男子生徒は「慈善活動をしているのに裕福に生活しているのが許せなかった。こんな騒ぎになるとは思わなかった」と容疑を認めている。自宅から書き込みに使ったとみられるiPhoneを押収した。

 捜索容疑は19日午前8時15分頃、ツイッターに「児童ポルノ認めないと君のアグネス御殿は血まみれになりますよ」などと書き込んだ疑い。アグネスがマネジャーを通じ110番した。

 急きょ取材に応じたアグネスは、マネジャーから少年の自宅が家宅捜索を受けているとだけ聞かされたという。「とてもショックです。胸が痛みました。ただ、親の気持ちを考えると、とてもつらいだろうなと思います」と、自身も息子3人を育てただけに、複雑な心境を吐露した。

 「頭が混乱してて…」と心の整理はついていない様子だったが、事件が解決の方向に向かっていることにはひと安心したよう。前日23日には「怖かった」などと語っていただけに「警察の方に感謝です。心配してくださった方も大勢いるので」と胸をなで下ろした。

 アグネスは日本ユニセフ協会大使として、児童ポルノ根絶を訴えてきた。活動を始めた直後から、悪質な書き込みが毎日のようにあり、自身が法制化に向け動いた児童買春・児童ポルノ禁止法が今年7月に施行されて以降は、さらにエスカレートしたという。

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