大物ミュージシャン メンバーの成功で自分を「失敗者」と感じた
テイク・ザットのゲイリー・バーロウが、ロビー・ウィリアムスのソロ成功で自身を「失敗者」と感じていたそうだ。ロビーの脱退後1996年に解散した同グループ、『レット・ミー・エンターテイン・ユー』『エンジェルス』といったヒット曲で国際的な人気を獲得するロビーとは反対に、ゲイリーは1990年代の自身のソロキャリアが伸びなかった経緯を振り返った。
ソロアーティストとしてブレイクが期待されていたゲイリー、成功することに必死で、当時自身や同グループの復活の道筋が見えなかったとサンデー・タイムズ紙に語っている。「自分を失敗者と感じた。置かれた立場に深い恥を感じていた。もしこれが現在起きていたら状況は違っていただろう。今は助けを求めることが恥ずかしいことじゃないからね。けど、過去のことを何も変えたいとは思わない。全ては今の私に繋がっている」
同グループの再結成は常に選択肢にあったのかと聞かれゲイリーはこう続ける。「絶対にノーだ。ただ戻る道が見えなかった。ロビーがただ大きくなっただけじゃない。彼はあまりにも巨大化しすぎて、僕たちは置き去りにされた。そんな世界で、誰が僕たちのライブを見に来るだろう? 誰が気にかけるだろう?」
この時期にゲイリーは過食症を発症、「もはや自身とは思えないポップスターを殺そうとする試みだった」と回想するも、2003年に同病気と身体イメージへの葛藤を克服すべく食生活を変えることとなる。そしてテイク・ザットは2005年に再結成を果たし、大規模なツアーを敢行、来年夏には「サーカス・ライブ」ツアーを復活させ、イギリス、アイルランド各地のスタジアムを回る予定だ。
2009年のオリジナルの同ツアーでは火吹き芸人や竹馬歩行者、高さ30フィートの機械仕掛けの象などが登場し、各会場を沸かせていた。
