世界的ボーカリスト 最後のステージで立てなかった悔しさ

 オジー・オズボーンが、今年7月、英バーミンガムのヴィラ・パークで開催されたラストコンサート「バック・トゥ・ザ・ビギニング」で立ってパフォーマンスが出来なかった悔しさを死後に出版される回顧録の中で語っている。

 パーキンソン病や手術後の痛みに苦しみながらも、ブラック・サバスのオリジナルメンバーが再集結したコンサートに最後の力を振り絞って出演したオジー、巨大な黒い玉座に座ってのパフォーマンスを余儀なくされ、「立って歌うことは絶対に無理だった」と語っている。

 その玉座には「肘掛けにドクロ、背もたれにコウモリの翼」が施され、演出としては見事だったが、オジー本人にとっては「必要悪」だったという。「ステージ上を飛び回って水を観客に噴射する案もあったけど、俺の運の悪さを考えたら墜落していたに違いない。だから、それが実現しなくて本当に良かった」と、ユーモアも交えつつ語っている。

 しかし何よりもオジーを苛立たせたのは、「ステージを走り回りたかったのに、それができなかったこと」だった。「何度か立ち上がろうとした。映像にも残ってる。あの玉座から立ち上がりたくて仕方なかった。でも、脚がもう弱すぎる。バランスも完全にダメだ。本当に腹が立った」と、悔しさを滲ませている。

 それでも「それ以外は完璧なギグだった」と語るオジー。4万2000人の観客と580万人のオンライン視聴者が見守る中、最後のステージに立った。死の3週間前、肺気腫、敗血症、繰り返す肺炎との闘病を経ての出演だった。

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