カニエ・ウェストの上海公演で「払い戻し」求め観客が大合唱 雨の中で開演40分以上遅れに不満爆発

 米ラッパーのカニエ・ウェストが12日、上海スタジアムで開催したコンサートで、開演が40分以上遅れたことを受け、観客席から「払い戻し」を求める大合唱が巻き起こる騒ぎとなった。

 中国メディア「環球時報」などによると、カニエは午後7時半の予定時刻を過ぎても登場せず、雨の中で待たされた観客の一部が不満を爆発させた。さらに、パフォーマンス中には、技術的なトラブルも発生したという。

 SNSで拡散された動画には、約7万人の観客が払い戻しを要求する様子が映されており、現地では大きな話題となっている。

 また、あるファンはX(旧Twitter)に「ほとんどリップシンクだった。マイクがオンになっていたのは全体の20%にも満たないだろう」と投稿。さらに、アンコール中にカニエが約20分間ステージを離れ、その間サウンドシステムからカニエの楽曲が流れていたと明かしている。

 カニエは過去の反ユダヤ主義的な発言により複数の有名ブランドとの契約を打ち切られ、近年はライブ活動をほとんど行っていなかった。今回の上海公演は、2024年9月以来となる久々のステージだった。

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