『スパイダーマン』監督 パクらず新たな映画を創造したまえ

 ジョン・ワッツ監督が映画製作者たちに、成功した作品をパクるのではなく、新たなものを創造して欲しいと呼びかけている。『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』など「スパイダーマン」シリーズで知られるワッツ監督、現在のハリウッドの創造性と独創性の欠如を嘆いているそうで、「中規模映画」は過去のストーリーに目を向けるのを止め、別のやり方でそれを表現するべきだとした。Collider.comでハリウッドでの映画やテレビの作り方で変えたいと思うことについて聞かれたワッツはこう話す。「もっとオリジナルな映画が劇場公開されればいい。中規模なオリジナル映画がね」「テントポール映画(業績を支える映画)を作るシステムを構築してきたんだ。莫大な予算だし人々がすでに認識しているものに基づいて作らなければいけない。彼らもリスクを負えないのさ」「結果、面白くて新しい映画という分野の中心にぽっかり穴が開いている。『恋はデジャ・ブ』のパクリを未だに作り続けている。新たな『恋はデジャ・ブ』を作ろう」「もう一度、誰もが映画を観に行くことにワクワクするような、新たな中規模サイズのアイデアを練るんだ」

 十分な収益を上げるために、過去の成功作に頼らざるを得ないことにも理解を示したワッツだが、常に新鮮なアイデアを入れる余地はあると続ける。「いつかはリメイクのネタも尽きるよ。その結果同じものを何度も何度も繰り返し作ることになる」

 そして公開後すぐに結果を出さなくてはいけない事情にもワッツは疑問を呈していた。「劇場で生き、成長し、時間をかけて観客を増やすスペースが与えられていない」「今はすぐに大ヒットしないと失敗作と言われるけど、それは必ずしも本当ではない」

 一方AIの台頭に関しては、「あまり深入りしたくないが、全てをAIと呼ぶのは止めるべきだ」としたワッツ、個人的にはAIを駆使したりはしないだろうとして、人間との仕事が好きだとしていた。

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