The 1975 今後は政治的発言なし?「自分たちのレガシーを政治的なものにしたくない」

 ロックバンド「The 1975」のボーカル、マット・ヒーリーは6月27日、英グラストンベリー・フェスティバルでのヘッドライナー公演中に、バンドとして今後は政治的な発言を控える方針を明らかにした。

 マットは観客に向かってこう語った。「これを見ている皆は、もしかしたら、今回のショー、予定されているショー、そしておそらく将来のショーに政治的要素が欠けていることに、がっかりするかもしれない。でも、これは意識的な決断だということを知ってほしい。僕たちは、正直に言って、僕たちのレガシーを政治的なものにはしたくないんだ。愛と友情のレガシーにしたい」「それほど真剣に言おうとしているわけではないけど、世の中には至る所に政治が溢れている。僕たちにはこれ以上の政治は必要ない。もっと愛と友情が必要だ」「本当に基本的なことなのは分かっているけど、もし君が若い人で、例えばこのバンドとか、そういうものに感化されているなら、ステージで演奏したり、ある程度の大物になることを目指すのではなく、自分のしていることの中に、このレベルの友情と愛を目指せば、決して失敗することはない。そして、僕は君たちを愛している」

 The 1975はこれまで、ライブ中の政治的発言やパフォーマンスで注目を集めてきたが、今回の発言はその姿勢に一つの区切りをつけるものとなった。

 バンドはこの日、2022年にリリースされ高い評価を受けたアルバム『外国語での言葉遊び』からの楽曲を含むセットを披露。公演のラストには『アバウト・ユー』を演奏し、その直後に「DOGS」という文字がステージに表示された。

 マットはライブの終盤で「バンドはどこにも行かない」と語り、今後の活動継続と新たなフェーズの到来を示唆した。

 過去、中絶やジェンダー問題など様々な発言をしてきたマット。マレーシアでのコンサートでは、同国の反LGBTQ法を批判したことで、公演が即時中止もなったことも。また日本人を侮蔑した発言に関連し、炎上したこともあった。

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