ディズニー映画女優が死去 享年100歳 福祉施設で老衰 舞台でも活躍トニー賞も受賞

 米女優グリニス・ジョンズが死去した。100歳だった。1964年のディズニー映画『メリー・ポピンズ』で母親ウィニフレッド・バンクス役を演じたことで知られるグリニスが4日、ウエストハリウッドの福祉施設で老衰で帰らぬ人となったことを、故人のマネージャーがハリウッド・リポーターに伝えている。

 出演した最後の2作が、1995年作『あなたが寝ている間に…』と1998年作『スーパースター 爆笑スター誕生計画』となっていたグリニスは、舞台でも活躍、スティーヴン・ソンドハイムのミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』ではトニー賞を受賞した。

 グリニスは、昨年10月にテレビ局の記者から100歳を迎えた心境を尋ねられ、「何にも変わらないわ。私は今まで、どの年齢でも素敵な見た目だったから」と答えていた。

 1923年10月5日に南アフリカのプレトリアで、コンサートピアニストのアリス・スティールと俳優メルヴィン・ジョンズの間に誕生したグリニスは、幼少期にはイギリス各地で行われたダンス大会で24以上の金メダルを獲得、10歳になる頃にはバレエの指導者としての資格も獲得した。13歳だった1938年に映画デビューを果たし、ハリウッド黄金時代の大スターの1人として活躍、60作以上の映画に出演した。またダンスやピアノ、歌にも長けていたグリニスは、舞台ではその特徴的なハスキーボイスで知られた。

1960年作『サンダウナーズ』でアカデミー賞助演女優賞、1962年作『チャップマン報告』ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。

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