『バービー』グレタ・ガーウィグ監督 変化の象徴ビルケンシュトックは「広告じゃない」

 グレタ・ガーウィグ監督は、『バービー』に登場するビルケンシュトックはプロダクトプレイスメント(間接広告)ではないと強調する。マーゴット・ロビー演じる主人公のバービーが、映画の終盤で思いがけずそのサンダルを履くシーンは、広告目的で入れたものではないという。

 ガーウィグ監督は、同作の衣装デザイナーのジャクリーン・デュランとともに、バラエティ誌のインタビューで次の様に語った。「ビルケンシュトックの件は、間接広告ではないことをお伝えしておくわ。私たちはただビルケンシュトックを使いたかっただけなの」

 またガーウィグ監督は、このサンダルがバービーの変化を体現していると説明。「バービーが最初に靴を手にしたときは、クラシックなスエードのバージョンだった。彼女が人間らしくなっていくにつれて、服や生地、柄、そしてジュエリーまでもが繊細に変化していくの。マーゴットとジャクリーヌが(見事に)やってくれたわ」「ラストのシーンのビルケンシュトックは、バービーが最初から最後までどのように変化していくかを現しているのよ。バービーはどこまでいってもバービーだから、ピンクにしたかった。だから私たちは鮮やかなピンク色のものを探したわ」「甘くて、チャーミングで、完璧だと思った。スクリーンに映し出されるものはすべて、100ぐらいのバージョンを見た気がするわ」

 一方、バービーの水着シーンに関しては「紐のビキニは着せたくなかった。1950年代か1920年代の水着にしたかったの」というガーウィグ監督、過去のデザインの水着を求めた経緯をこう振り返っている。「参考資料の中に、ビーチで遊んでいる女性グループの1950年代の写真があった。興味深かったのは、ノスタルジックで、無邪気な感じがしたこと。女性達がビーチで何かしていて、決して物のようには扱われていなかったわ」

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