「ワイスピ」最終作 ルイ・レテリエが監督続投へ「こんなパワーを感じたのは初めてだ」

 「ワイルド・スピード」シリーズ11作目の監督をルイ・レテリエが務めることが決定した。ジャスティン・リンの降板を受けて、今年5月に日本公開される10作目「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」を監督したレテリエが最終作でもメガホンを取る。

 ユニバーサル・ピクチャーズのピーター・クレイマー社長はこう話す。「ルイは『ワイルド・スピード』のチームに円滑に参加することができました。20年を経て、さらに強力になってきているこのシリーズを先天的に理解していたのです」「彼の監督下で『ファイヤーブースト』は壮大なアクション、感情ほとばしりひねりも効いた強力なスリラーで、ファンの皆さんの期待に沿うものとなりました」「彼がディレクターズチェアに座りその魔法を続けてくれることを楽しみにしています」

 一方、レテリエは以前、昨年撮影が開始されてから監督を引き受けた「ファイヤーブースト」の仕事を断りかけたことを明かしていた。「私はノーと言ったよ。想像できないって。不可能だったんだ。巨大すぎてね。どんな映画でもテレビ番組でもそうだが、準備なしでやるのはクレイジーだ。まして、それが空前の大人気アクションフランチャイズの最大の映画となったらなおさらさ」

 しかし、レテリエは最終的に監督を受諾。当初はリンのコンセプトを残すことに努めたそうだ。「まず私は『OK、ジャスティンのしたことを見せてくれ。ストーリーボードはある? ショットリストは?』って。それを全部取り入れたよ」「そこから己の方向性を見つけ、自分の作品となる。滑走路は短かった。しかし、世界最高のクルーがいた。ジャスティンのクルーさ。最初から息はぴったりだった」「ひとつアナロジーがあって、(母国の)フランスの番組をやる際、ルノーの小型車を運転するのに私は慣れている。そしたら、今回は全てが完璧にチューンアップされたダッジ・チャージャーでね。『オーマイゴッド、こんなパワーを感じたのは初めてだ』ってなった。最高だよ」

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