ジャマイカ訪問中のウィリアム王子、奴隷制度に遺憾の意を表す

 ウィリアム王子は、奴隷制度について「深い悲しみ」を表明した。ウィリアム王子夫妻は23日(水)、ジャマイカのキングストンにあるキングス・ハウスで開かれたジャマイカ総督主催の公式晩餐会に出席、その席で「忌まわしい」奴隷貿易を非難した。

 カリブ海訪問の5日目、ウィリアム王子は「奴隷制度は忌まわしいものでした。そして、決してあってはならないことです」「その痛みは深いものですが、ジャマイカは決意と勇気と不屈の精神で未来を切り開き続けています」「私は、昨年バルバドスで、奴隷制度という恐ろしい残虐行為が我々の歴史に永遠にシミを残す、と述べた私の父に強く同意します」と深い遺憾の意を表明した。

 ウィリアム王子はまた、祖母であるエリザベス女王がジャマイカに「深い愛情」を持っているとして、「女王は、1953年に私の祖父エディンバラ公と初めてジャマイカを訪れた時からこの国に深い愛情を抱いており、それは周知の事実です」「同様に、私は今日、老若男女を問わずジャマイカの人たちからの女王に対する愛情を伺えて感動しています」「彼女は私の実の祖母かもしれませんが、誰もが彼女を自分の祖母と思っています。そして、私はそれでいいと思います」と続けた。

 一方で、22日(火)に同国に到着した際、女王を国家元首から降ろすことを求める声が高まっている中、王室に奴隷賠償を求めた抗議行動に直面していた夫妻に対し、同国のアンドリュー・ホルネス首相は、夫妻が国民の温かい歓迎を受けていることを願っていると話した後、同国が「独立」を目指しているとして、「ジャマイカはとても自由でリベラルな国で、国民はとても表現力豊かです」「ご存知のように、ここには未解決の問題がありますが、今回の訪問はそれらの問題を前面に押し出し、出来る限り対処する機会を与えてくれます」「ジャマイカは、その歴史に誇りを持ち、我々が達成したことを非常に誇りに思う国です」「そして、私たちは前進し、独立し、発展し、繁栄する国になるための真の野心と運命を果たすつもりです」と語っていた。

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