有名歌手のプライベートジェットがトラブルに 緊急着陸も強風により2度失敗

 エルトン・ジョン(74)が乗ったプライベートジェットに故障が発生した。21日、エルトン所有のジェット機がニューヨークへ飛び立って1時間ほど経過した時、上空1万フィート(約3キロメートル)で油圧装置のトラブルが発生。

 アイルランドの南部の海岸近くでUターンした後操縦していたパイロットが航空交通管制に無線連絡、イングランドのハンプシャーにあるファーンボロー空港に緊急着陸しようとしたものの、強風により2度失敗。地上では消防署6か所から駆けつた消防士らが待機する事態となっていた。

 そのジェット、「ボンバルディア・グローバル・エクスプレス」が降り立つ様子を目撃した配管工のフィリップ・トムソンさんはザ・サン紙にこう話す。

 「悪天候と突風で着陸がほぼ不可能でした。2回の試みも失敗となったのです。機体が風に打たれていたためです。飛行機の先端が垂直になりすぎていました。機体が降下し滑走路に着くかというところでまた空中に舞い上がってしまったのです」

 「エルトンが困難な状況にいるという噂が出回り野次馬が集まり始めましたが、2回目の着陸の際に最悪の暴風が発生しました。空港の吹き流しは水平状態で、機体は風で左右に大きく揺れていました。暴風の中パイロットは勇敢にも着陸を試みましたが、無理に終わりまた上空へと戻ったのです」

 「3回目にようやく、着陸となりました。風も少し収まりパイロットによる水平なアプローチが可能となったのです。見ていた誰もが安堵の息をつきました」

 「見ている方も恐怖でした。あの小さな飛行機の中にいるエルトンの立場には誰もなりたくないでしょう。彼も感謝の祈りを捧げていたでしょうね」

 「少なくとも6台の消防車が到着し、空港の緊急チームも駆けつける大変な事態でした。警察と救急車もそこにいましたよ」

 一方のエルトンは、そんな災難に見舞われたにも関わらず同日再びアメリカに向かって飛んだそうで、マディソン・スクウェア・ガーデンでの「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード」公演に間に合ったという。

 ある関係者は「恐ろしい体験でエルトンは震えていました。しかし個人的な恐怖を他所に飛行機に戻って行きました。『ショーは続く』を地で行く人です」

と話した。

 ちなみに地元のハンプシャー&ワイト島消防救急サービスは、22日午前11時16分、6つの地域の消防隊が同空港に駆け付けたものの、空港消防隊が対処したと発表している。

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