金魚がロボットカーを運転したとして話題となっている。水槽の下にタイヤが４つ付いたロボットカー、「フィッシュ・オペレイテッド・ビークル（ＦＯＶ）」は中を泳ぐ金魚の動きを感知し部屋を動き回る装置で、６匹の金魚がその操縦を成功させたという。

　金魚は餌付けにより、カメラ、コンピューター、光検出の技術が取り付けられた同装置の運転を習得したそうで、実験を行ったイスラエルのベン・グリオン大学の生物医学博士課程の学生シャハー・ギヴォンさんはこう話す。「金魚には進化の過程にあったそれとは全く違う環境下で、複雑な仕事をこなす認知能力があるということがわかりました。初めての自転車や車の運転をしたことがある方なら、それがどれだけ大変なものかはわかると思います。金魚はだんだんと熟練していき、最後の実験までにはＦＯＶを高いレベルで操縦できるようになりました」