「クール・ランニング」監督 ジャマイカ人役俳優の発音を懸念 「理解できない恐れ」
ジョン・タートルトーブ監督は「クール・ランニング」の製作中、俳優陣のアクセントが聴衆に理解できないのではないかと危惧していたそうだ。
1988年冬季オリンピックに参加したジャマイカのボブスレーチームの実話を元に、93年にジョン・キャンディが主演した人気コメディ映画を指揮したタートルトーブだが、当時、レオン・ロビンソン、ダグ・E・ダグ、ラウル・D・ルイス 、マリク・ヨバらのアクセントが聴衆には強すぎるのではないかと上層部から懸念があったという。
「主演俳優達は完璧なジャマイカのアクセントを持っていたため、非ジャマイカ人が理解できない恐れがあったのです。当時ウォルト・ディズニー・スタジオの会長だったジェフリー ・カッツェンバーグは非常にイライラしていました」とタートルトーブはガーディアン紙に明かす。
そして、アニメーション映画「リトル・マーメイド/人魚姫」に登場するカニのセバスチャンのアクセントを俳優陣に模倣してもらうようにしたそうでタートルトーブはこう続けた。
「彼らが『リトル・マーメイド』のセバスチャンがするようなアクセントで話さないなら、私はきっとクビになるだろうと心配し始めました」「でも彼らのカリブ海の遺産で尊厳あるアクセントを矯正できる良い口実を思い付く前に、『あなた達がセバスチャンにならなければ、自分はクビだ』と私が呟いたのを彼らは聞いていて、笑い飛ばし、こちらの立場を救ってくれたのです」
また、「クール・ランニング」が世界中で、さまざまなタイトルをつけられている事を当時、タートルトーブは愉快に感じていたそうだ。
「この映画が世界中で放映された際、いくつもの素晴らしいタイトルがつきました。ノルウェーでは『コールド・ボトックス』、スウェーデンでは『ラスタ・ロケット』としてリリースされました。私のお気に入りは、イタリア語の翻訳の『フォー・ビロウ・ゼロ(Quattro Sottozero)』です」
そして、同作がジャマイカで人気があったという事実に誇りを持っているとしてタートルトーブは、「ジャマイカでこの映画が愛されたことは、私にとって非常に大きな意味がありました。ジャマイカの人々が本当に誇りに感じて、同時に笑えるものを与えることができたのだと感じました」と付け加えた。(BANG Media International/デイリースポーツ)
