スピルバーグ監督の父が103歳で死去 家族に囲まれて…ロサンゼルスで老衰死

 スティーブン・スピルバーグ氏の父アーノルド・スピルバーグ氏が死去した。103歳だった。25日、家族に囲まれ、ロサンゼルスで老衰死したという。

 アーノルド・スピルバーグ氏は1959年にゼネラル・エレクトリック社の小型メインフレームコンピューターのデザインに従事し、初のコンピューター制御式「オーダーエントリーシステム」のキャッシュレジスターの開発に貢献したことで知られる。

 今回の訃報に当たり、スティーブンやアン、スー、ナンシーら子供たちは「父親のおかげで、研究すること、考え方を広げること、そして地に足をつけながらも星に想いを馳せることを愛するようになりました」と心のこもった言葉を亡き父に贈った。

 スティーブンはゲーム機やiPadを見るたびに、父親の創意工夫がなければ、それらは決して存在しなかったかもしれないのだと思い起こされると話す。「プレイステーションや携帯電話、あるいは小さな計算機からiPadまで、見るたびに『父と天才チームが始めたんだ』と思うものです」

 バラエティ誌によると「人生をありがとう。お父さん、愛してます」と子供たちらは父親の枕元で語ったという。

 アーノルド・スピルバーグ氏のテクノロジーへの情熱は6歳で間に合わせの自分用の実験室を作った時からすでに始まっていたそうで「父はラジオを通して友人を作り、それまで存在すら知らなかった人と話すようになりました」「見知らぬ人とつながったりと、そうした人付き合いの良さは現実の生活でも同じで、スターバックスの隣席の人とよく仲良くなっていたものです」とスーはいう。

 アーノルド・スピルバーグ氏は、ほかにも4人の継子、11人の孫、また8人のひ孫に恵まれた。

 スピルバーグ一家は2021年にアーノルド・スピルバーグ氏の告別式を行うことを望んでいるものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響のため、延期を強いられる状況となっている。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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