ヘンリー王子 母・ダイアナ妃も「人種差別と戦っていたはず」

 イギリスのヘンリー王子(35)が、母親であるダイアナ妃が今でも生きていたら、有色人種の人々と共に制度的な人種差別と戦っていただろうと語った。人種差別抗議運動ブラック・ライヴズ・マターが世界各地で行われている中、王子は1997年に他界した亡き母が「必要としている人々」のために立ち上がっていたはずだと考えているという。

 ヘンリーは、今年はリモートで開催されたザ・ダイアナ・アワード授賞式で6人の若者を表彰、事前収録された動画の中でこう話している。

 「私の母の遺産を称え、あなた方のような人々から最高のものを引き出すこのアワードに参加できることを非常に誇りに思います。私の母があなたがた多くにとってインスピレーションであると知っていますし、母があなた方と共に戦っていたと断言できます。あなた方の多くがそうであるように、母も楽であるとか、人気がある、また快適だという理由で進む道を選びませんでした。彼女は何かの目的のため、必要としている人々のために立ち上がったのです。痛みやトラウマが表面化する今、分裂、孤立、そして怒りに満ちた状況が世界中で見受けられます。しかし、あなた方のような人々に私は最大の希望を抱くのです」

 そして王子は、妻メーガン妃と夫妻のブラック・ライヴズ・マター運動に対する支援に関して言及。「私の妻は最近、私達の世代、そしてその1つ前の世代が、間違ったことを正して来なかったと話しました。私も謝ります。あなたたちに相応しい世界ではないことを謝ります」と語り、「制度的な人種差別は私達の社会に存在すべきではないですが、未だ蔓延しています。あなた方全てにとってよりよい世界を作るために、責めることなく無意識の偏見があることを認める必要があります。私達は解決策、そしてあなた方が導く変化の一部となると決意していることを分かってください」と続けた。

 また、兄のウィリアム王子と共に、今回の授賞を誇りに思っているとして、「兄と私は、今夜若いあなた方6人を特別に称えることが出来たことを誇りに思っています。あなた方の声は私のものよりもはるかに大切です」と、受賞者を称えた。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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