エアロスミス、ジョーイ・クレイマーからの仲間内訴訟に対して口を開く

 エアロスミスが、ドラマーのジョーイ・クレイマーが同バンドを訴えている件で口を開いた。同バンドは今月24日にミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーのトリビュートコンサート、そして27日にはグラミー賞にてステージを披露する予定だが、ジョーイが演奏することを拒否しており、ジョーイは同式典でバンド仲間と共にその功績を称えられる機会を奪い取られたとして、バンドに対して訴訟を起こした。

 TMZの報道によると、昨年ジョーイは肩に軽傷を負ったことで、ラスベガスでの常設公演「デューシズ・アー・ワイルド」の一部日程から外れることを余儀なくされ、ドラムテクニシャンのジョン・ダグラスが代理を務めていた。

 その後回復したジョーイだったが、「適正なレベルで演奏可能かどうか」を示すためにオーディションを受ける必要があった上、「レコーディングに必要な十分なエネルギーがない」と判断されたという。

 そして同バンドは、ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー、グラミー賞、そして今後のラスベガス公演でもジョーイが演奏しないことを決定した。

 今回同バンドはジョーイの訴えに関して、「ジョーイ・クレイマーは俺達の兄弟だ。彼の健康は俺達にとって最も重要なことだよ」「でも、本人が認めているように、この半年間ジョーイは精神的にも身体的にもバンドと演奏できていない」「俺達はジョーイに戻ってきて欲しかったし、何度も復帰するよう励ましてきたよ。でも明らかにジョーイは準備できていなかった」とピープル誌で説明しており、授賞式に向けてジョーイと共にリハーサルをする時間が足りなかったことが理由で、十分なリハーサルなしにジョーイにプレイさせても、本人、バンド、そしてファンに悪いだけだとしている。

 しかし、式典にはジョーイも招待しているようで、「自分達の絆は強い」と付け足している。

 一方、ジョーイ本人は、お金のために訴えを起こしているのではないと声明で主張している。「14歳の時からドラムスティックを手に、音楽を作る情熱を持ってきた。人生の50年にも渡って支え続けてきたバンドで演奏することを禁じられるなんて、ショックなんてものじゃない」「これはお金の問題ではない。バンド仲間と一緒に音楽業界での功績が称えられる機会を奪われているということ」

 さらにジョーイは、このような賞は人生で一度きりの栄誉だと強調し、プロとして活動してきた自分の仕事のオーディションを受けるよう要請を受けたことは侮辱的で腹立たしいことだったもののやってのけたと続け、自分が望むことはバンドに復帰することだとファンに理解を求めている。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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