ヒップホップ・ミュージシャンのネリーがコンサート中、ファンに引っ張られる事態が発生した。９日、カリフォルニアにあるアグア・カリエンテ・リゾート・カジノでのライブ中、観客らの手に触れようと、ステージの先まで行った事が仇となったようだ。

　ＴＭＺによると、あるファンから引っ張られ、床のバリケードに衝突することとなったネリーははじめ怒りを表していたものの、その女性に悪意はなかった事に気づき、「引っ張るのはダメだ。感謝はしているけど、僕はステージの端にいるんだ、引っ張られたら落ちるしかないんだ！」と呼び掛けていた。

　そして、事件発生後、セキュリティはその女性を連れ出そうとしたものの、ネリー本人が留まるよう促したという。

　そんなネリーはここ数年過酷な時期が続いており、最近はある匿名女性から２０１７年のイギリスのエセックスでのコンサート後、目の前で自慰行為をはたらかれたとして訴えられていたそう。

　しかし今年になって同件が棄却、ネリーは「嘘の訴えについて捜査してくれた英警察に本当に感謝している。結果に満足してるよ。アメリカでも似たような訴えが以前あって、同じ弁護士が担当したんだ」と答え、「女性、そして本気で生きている人たちを支持する。俺が愛していること、家族や音楽に集中し、この大変な時期に傍にいてくれたファンらと再び繋がる事が待ちきれない」と続けていた。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）