巨匠たちが「映画じゃない」「卑劣」 マーベル批判にジェームズ・ガンが立ち向かう?

 ジェームズ・ガンは、フランシス・フォード・コッポラやマーティン・スコセッシといった大御所映画監督のマーベル作品批判を受けて、同作品群を擁護している。スコセッシは先日、マーベル作品は「映画ではない」と発言し、コッポラもそれに賛同した上「卑劣」と呼んでいた。

 フランスのリヨンで開催された映画祭リュミエール・フェスティバルでコッポラはこう話していた。「マーティン・スコセッシがマーベル作品は映画ではないと言いましたが、それは正しいと思います。私達は映画から何か学ぶことを期待します。何だかの啓発や知識、インスピレーションなどをです」「同じような映画を繰り返し観ても、何か得るものはあるのでしょうか」「マーティンの『映画ではない』という言葉は親切過ぎます。彼は卑劣とは言いませんでした。私はそう言いますがね」

 これに対し、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを監督したガンはマーベル・シネマティック・ユニバースを弁護し、「僕らの祖父達は、ギャングスター映画はどれも同じだと考え、それを「卑劣」と呼びました。そして、僕らの曽祖父たちはウエスタン映画を同じように考え、ジョン・フォード、サム・ペキンパー、セルジオ・レオーネは、どれも区別がつかないと考えました。僕が大叔父に『スター・ウォーズ』についてあれこれ話した時のことを覚えています。彼の返事は『(スタンリー・キューブリックの)「2001年宇宙の旅」って呼ばれていた時それを観たことがある。本当つまらなかった』でした。スーパーヒーローは、単に今日のギャングスターやカウボーイ、宇宙探検家です。酷いスーパーヒーロー映画もありますが、美しいものもあります。ウエスタンやギャングスター映画(そしてそれ以前はただの『映画』)のように万人受けってわけじゃありません。天才だってそうです。それでいいのです」と話している。

 その一方でスコセッシは、マーベル映画は「遊園地」だと酷評していた。「テーマパークのような映画、例えばマーベルのようなタイプの映画の価値は、劇場が遊園地になること。それはまた違った経験です」「前にも言ったように、それは映画ではありません。ほかの何かです。好みは人によりますが、それに侵攻されるべきではありません」「それが大きな問題です。劇場オーナーは、物語性のある映画を上映する必要があります」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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