ロジャー・ウォーターズ、父親に誘拐された子供たちと母親の再会に尽力
ロジャー・ウォーターズが、父親に誘拐され、シリアへ強制的に連れ戻された2人の子供たちと母親の再会の手助けをしたそうだ。ロジャーはその母親フェリシア・パーキンス・フェレイラさんをトリニダード・トバゴからプライベートジェットに乗せて飛ばしたという。彼女の息子マフムド君(11)とアイユブ君(7)は2014年にIS戦士の父アベベ・オボイ・フェレイラによって拉致、アベベはシリアのラッカでの紛争で命を落としたとされている。
アベベは2人の息子をさらいおよそ4000マイル先(約6400キロ)のシリアにあるIS 組織カリファテに住まわせていたそうだが、その後子供たちは路上でさまよう姿を発見され、シリア民主軍によって保護されていた。
英人権擁護団体リプリーブの法務部長、クリーブ・スタッフォード・スミス氏がデイリー・テレグラフ紙に話したところによると、ロジャーは母親とその子供たちを再会させるためにかかった全費用を請け負い、彼らの新しいパスポートを発給させるようトリニダード・トバゴの政府に直談判したという。「ロジャー・ウォーターズと話をしました。かの有名なロックバンド、ピンク・フロイドの創始者のです。彼は全ての費用を賄うことに同意してくれ、トリニダードから母親を飛ばしてくれました」「素晴らしいことです。これから彼らが本当に実り豊かな、普通の人生を歩んでいくことを見守っていく予定です」「子供の1人はプロのクリケット選手に、もう一人はプロのサッカー選手になりたいと言っていました」
再会した親子3人はこれからロンドンへ向かい、2人の子供たちはカウンセリングを受けながら回復を図る予定となっている。(BANG Media International)