ライアン・ゴズリング 人類初の月面着陸の宇宙飛行士役は名誉

 ライアン・ゴズリングは、映画『ファースト・マン』で宇宙飛行士ニール・アームストロング役を演じたのを名誉だと考えているようだ。人類初の月面着陸に成功したアポロ11号船長、故アームストロングの伝記に基づきデミアン・チャゼルが監督した同作では、これまで知られてこなかった個人的な側面に焦点が当たるという。

 ライアンはハリウッド・リポーターに対して次のように語っている。「ニールは、能ある鷹は爪を隠すという言葉にふさわしい人物だ。映画にもそれが表れているよ」「そんなニールの一面が引き出せたと誇りに思うね。彼は思慮深くて、素晴らしい人格者なんだ。それに視野が驚くほど広い。1人の人間の1歩を人類の飛躍に例えた人だ。そんな彼が隠し持っていた魅力を引き出せたと思うよ」

 だがこの役には満足しているものの、同作を鑑賞するであろう遺族のことを思うと、実在の人物を演じるのは難しいとも語っていた。

 これには宇宙飛行士エド・ホワイトの妻パット役で共演したオリヴィア・ハミルトンも「リスクが高くなる」と同意しつつ、「詳しくは話さないけれど、ミッションから劇的な影響を受ける登場人物を演じたから、彼女を人物通りに表現しなければと感じた」と話していた。

 監督のチャゼルは、歴史的に「詳細に記録された出来事」を取り上げながらも、新しい解釈を加えたかったと言い、次のように語っている。「僕らは物語をニール・アームストロングと妻ジャネット、子どもの視点から描きました。これまで神話化されてきた要素を取り除き、現実には何が起こり、どれだけの困難があったのかを伝えたかったのです」「そこで僕らが感じたのは、何か加えられるとすれば、すでに知られている話を繰り返すことではなく、語られてこなかった物語、僕自身全く知らなかった出来事を語るということでした。ニールが月面のクレーターで一人過ごした時間、そこで起こったであろう出来事、その時の彼の胸中、文字通り彼の目に月がどう見えていたかといったことです」「どれもとても個人的で、感情的で、内面的な瞬間だと考えました。ライアンと僕、皆でそれを掘り下げ、どう描くかの指針にしようと試みました」(BANG Media International)

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