M1現役王者・たくろうからにじみ出る人柄 取材の度に見せた腰の低さ【取材後記】

 伏兵が一夜にしてスターへと変貌した。お笑いコンビ・たくろうが「M-1グランプリ2025」で戴冠して約1年。仕事量は「体感500倍」に激増し、怒濤(どとう)の日々を駆け抜けている。チャンピオンイヤーの“締めくくり”として、赤木裕(35)のボケから生まれた大型イベント「たくろう万博」(7~8日、大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場)を開催する。イベント間近で多忙な2人にこの1年を振り返ってもらうと、浮かび上がったのは意外にも新王者誕生を前にした「危機感」だった。

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 今年はテレビに加え、企業の商品発表会などのイベント出演も増加。2人を取材する機会も多かった。そのたびに感じたのが腰の低さ。所属事務所の内外でも評判だが、その理由を尋ねると2人はそろってきょとん顔。きむらは「多分2人とも雑魚人間というか。そもそも別にそんな偉そうじゃないというのはある気がしますけどね。『偉そうにならないように』って意識は全くないですね」と自虐的に笑った。

 赤木に至っては「イベント系って何回出ても1個も手応えないんで申し訳ないというか。『すいません変な感じになって…』って毎回思ってる」とまさかの謝罪。実際はどの現場も笑いが起きているが、「最近はあれで良いとも思ってる」と少しずつ自分なりの答えを見つけつつあるようだ。

 取材は聞きたいことが尽きず、50分を超える長時間に及んだ。それでも最後まで丁寧に応じてくれた2人。現役王者の肩書が外れる来年への危機感を口にしていたが、人柄も立派な武器のはず。日本一の漫才師が目指す“CM王”の夢も案外、遠くないに違いない。

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