【芸能界虎党 歓喜の輪】作家・中江有里 MVPは高寺選手 全試合タイガース日記つけ独自の視点で分析
阪神タイガースのセ・リーグ連覇を記念した虎党著名人による祝福企画「連覇バンザイ!!芸能界虎党 歓喜の輪」の最終回は、俳優で作家の中江有里(52)が登場。SNS上で勝利の女神として敬われる虎党は、今年も全試合、タイガース日記を付け、独自の視点で優勝の勝因を分析。「ナカMVP(“ナカエ”ムブイピー)」には高寺望夢選手を挙げ、その心を本紙に明かした。
今年も甲子園を始め、 東京ドーム、神宮など、約20試合を観戦して声援を送った。勝ち試合ではSNS上で勝利の女神として称賛を受けたことに「それを言われると、本当に申し訳なくて(笑)。タイガースは今年、東京ドームで3敗しかしていないのに、2敗も見ているんです。開幕戦も負けた試合を見て、悲しくて。勝利の女神と呼ばれる方、ほかに誰かいないかと思っていて」と自虐的に笑う。自責の念にかられないために、正確な観戦試合数、勝率はあえて計算していない。
藤川監督の采配を信じて、応援し続けた。敗戦時に投手起用や代打で一部から上がった批判の声を一蹴。「未来のことは誰も分からない。勝てば良かったと言われますし、私だって石井投手が打たれるなんて思わない。逆に抑えることだって起こるんですから」。
9月15日の中日戦。昨年獅子奮迅の活躍をした石井大智投手が決勝弾を被弾し今季ワースト7連敗と追い込まれた。その時も、流れが悪いだけと切り替えた。むしろ今年はリリーフ陣が苦しんだ中、木下里都、工藤泰成の両投手ら、若手が台頭。「これは藤川監督が去年から温めていたことで、今年からいきなりじゃない。次の戦力を育成していたからこそです」と、我慢強く若手を起用し続けた采配を称賛した。
作家としてシーズン中は、今月21日発売の「ホンの贈りもの」(立東舎)の締め切りが迫る中、阪神戦を気にしつつも泰然自若で執筆した。書斎では毎日、愛するタイガースへの日記も付け敗因も考察。“素人”とは一線を画した分析力で選んだ今年の「ナカエムブイピー(MVP)」は?。
「私は高寺(望夢)選手だと思ってます。数字として目立つわけではないですが、近本(光司)選手がいない時、中野(拓夢)選手が不調の時、穴を埋めてくれたのは高寺選手だった。内野の選手ですけど、センターも守って内野外野と、両方やって代打で出たり、代走で出たりと高寺選手がいなかったら回らなかったんじゃないかと」。リーグ屈指の1番打者が左手首骨折で離脱不在時を救った男を推した。
2リーグ制以降は17度あり、逆は一度もなかった「1位巨人、2位阪神」の“ジンクス”も全く気にならなかったという。「歴史上なかったことを長く応援されている方は気にしてらっしゃいましたが私は全然、気にしたことなかった。『ああ、そうなんだ』くらい。前例は変わりますから」とキッパリ。「球場に行くと阪神ファンにあいさつされたり、同じ阪神を応援する仲間だと思っています」と、周囲の虎党にも感謝した。
昨年は球団史上最速Vだったが、今年は最後までハラハラドキドキのV。これは逆に追い風になると指摘する。「うまくいきすぎるより、最後までもつれて戦ったことは今後のブーストになりますよ」。3年ぶりの日本一を信じ、ポストシーズンもメガホンを握る。
◇中江有里(なかえ・ゆり)1973年12月26日生まれ、大阪府出身。89年に俳優デビュー。92年の「奇跡の山 さよなら、名犬平治」で映画初主演。95年、NHK連続テレビ小説「走らんか!」にヒロイン、2002年には「納豆ウドン」でNHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞最高賞。06年、初の小説「結婚写真」出版。26年に10月21日に文筆活動20周年を記念した、最新書評集「ホンの贈りもの」(立東舎)を出版。法政大卒。
