阪神・佐藤輝3冠王!史上9人目、バース以来球団40年ぶり快挙 「本当に成長できたと思う。積み重ねてこれたので誇りに思います」
「阪神0-4ヤクルト」(8日、甲子園球場)
セ・リーグは8日、甲子園での阪神-ヤクルトで今季のレギュラーシーズン全日程を終了した。阪神・佐藤輝明内野手(27)は打率・306、39本塁打、106打点で史上9人目(通算13度目)となる自身初の三冠王に輝いた。阪神ではランディ・バース以来40年ぶりで、日本選手初となる快挙となった。2年連続での40本塁打はならなかったが、打線の軸として連覇を導いた主砲。次は3年ぶり3度目の日本一へと突き進む。
節目の一発には届かなかったが、スタンドから送られる拍手が、成し遂げた偉業を物語っていた。佐藤輝は試合後、充実感いっぱいの表情で口を開いた。
「本当に成長できたと思う。積み重ねてここまでこれたので、誇りに思います」
この日は2年連続の40本塁打を狙い、2番での出場。六回の第3打席では、右翼後方に大飛球を放ったが、惜しくも届かず。「広い甲子園なんでね。いいスイングはできたんで、悔いはないです」とさわやかな笑みで語った。
新境地を目指したシーズンだった。昨季は自身初の40本塁打と100打点を達成するなど、打撃では軒並みキャリアハイの数字を残した。ただ、打率は・277。まだ伸ばせると感じた半面、難しさも痛感していた。「1年目終わったときに、(本塁打)40本は想像できたんですけど、3割は全然想像できなかった」と振り返る。飛躍の昨季からさらに上を目指し、オフから打率を上げることに重点を置いてきた。
打率と長打を両立するのは、素人目に見ると難しいと感じる。ただ「そんなことはない」と断言。「いかに技術を安定させるかが大事だった。(率を残すために)長打をおろそかにしようと思ったことはないです。常に強い打球を打とうと意識してます」。しっかりと捉えた打球を増やす。それが本塁打だけではなく、打率にもつながるという考えだった。
開幕前には侍ジャパンの一員としてWBCを戦った。シーズン序盤は苦労する選手もいる中で、スタートからエンジン全開。3度の月間MVPを受賞するなど、安定した成績を残し続けた。
これまでプロ野球史上8人しか達成しておらず、最強打者の証しとも言える三冠王。なかなか想像もできないものだが、佐藤輝には鮮明な記憶があった。「そら22年(ヤクルト・村上が史上最年少で達成)でしょ。目の前で見てるし、すごかったですね」。年齢は一つ下だが、同じ左の長距離砲として、目指すべき姿を目の当たりにし、成長の糧にした。
順風満帆の1年にも見えたが「打てないときは苦しいですけど、そんなもんいくらでも経験してきてるんでね」とニコッと笑った。プロ1年目には、59打席連続無安打も経験。キャリアの中でいい思い出ばかりではない。苦い思いも乗り越え、強くなってきた。
球団では、1986年のバース以来40年ぶりで日本選手では初の快挙を成し遂げた。虎が誇る主砲・佐藤輝。誰にも文句をつけさせない活躍で球史に名を刻んだ。
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