沙倉ゆうの 時代劇への情熱持ち、「何とかなる」と46歳で上京 目標は「藤沢周平さん原作の時代」
昨年、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した大ヒット映画「侍タイムスリッパー」(以下侍)でヒロイン役を務めた俳優の沙倉ゆうの(46)が、スピンオフ作品であるBS-TBSの時代劇「心配無用ノ介 天下御免」(木曜、後11・00)で初めて連続ドラマにレギュラー出演している。主人公の心配無用ノ介(田村ツトム)を支えるお庭番・おゆう役を演じる遅咲きの“さくら”に聞いた。
今作の特徴は、勧善懲悪の王道時代劇でありながら制作の舞台裏も描くメタ構造だ。心配無用ノ介は「侍」の劇中劇のキャラクター。おゆうは、沙倉が「侍」で演じた助監督の優子が失踪した俳優の代打で演じるという設定になっている。
東映京都撮影所の殺陣専門コースに通っていた沙倉は、お庭番役を「いつか立ち回りを使える時が来たらいいなと思っていた」と喜びつつ、連ドラ初レギュラーには「自分のやることで精いっぱいで気付いたら終わっていた」と照れ笑いした。
短大卒業後、浴衣コンテストの受賞を機に京都の芸能事務所に所属。安田淳一監督と約20年前に出会うと「拳銃と目玉焼」でヒロイン、「ごはん」で主人公を演じ、「侍」ではヒロイン、助監督、出資の三役を兼任。出資は「相当な利益になりました」と笑う。
現在46歳。ここまで続けられた理由を「東京に来てないんで、壁にぶち当たったり『もうこれ以上頑張れへん』っていう環境下にいなかったのと、20年間安田監督が何かしら撮ってくれたから、やめようっていうのもなかった。やりたいことが女優しかなかったし、自分が頑張った作品で人が喜んでくれるというところで」と説明する。
「基本的に何とかなると思っている」というマイペースな性格だが、出演機会を求めて今年、東京の事務所に移籍。目標は「藤沢周平さん原作の時代劇」だ。「日本映画で一番好きなのが田中麗奈さんが主人公の『山桜』で、昔の日常をすごく丁寧に描かれてるのがすごくいいなというので、ああいう役を一度やってみたいな」。チャーミングにほほ笑んだ。
◆沙倉ゆうの(さくら・ゆうの)1979年10月10日生まれ、兵庫県出身。安田淳一監督の映画「拳銃と目玉焼」(2014年)でヒロイン、「ごはん」(17年)で主人公を演じ、「侍タイムスリッパー」(24年)ではヒロイン、助監督、出資を兼任。近作はドラマ「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」。身長152センチ。血液型A。秘書士、中学校教諭二種などの資格を持つ。
