広瀬すず、深津絵里、阿部サダヲらに絶賛の劇評相次ぐ 野田秀樹の最新作「華氏マイナス320°」ロンドン公演が千秋楽

 阿部サダヲ、広瀬すず、深津絵里らが出演して2日(日本時間3日)に開幕したNODA・MAPのロンドン公演「華氏マイナス 320°」が11日(同12日)に千秋楽を迎えた。

 野田秀樹が作・演出・出演の最新作で、現地メディアでは「前代未聞の作品なので、必見」(ロンドン・リビング・ラージ)、「マッドかつ見事で、アイデアとイメージの奇妙な旋風」(ノース・ウエスト・エンドUK)、「近年見た中で最も知性あふれるスペクタクル」(フリンジ・レビュー)「弾けるようなエネルギーの、完全に常軌を逸した作品」(シアター・アンド・アート・レビューズ)といった好意的な劇評が出た。

 俳優陣へも「橋本さとし、広瀬すず、阿部サダヲ、深津絵里の芝居は驚異的に素晴らしかった」(ノース・ウエスト・エンドUK)、「阿部サダヲ、広瀬すず、深津絵里、野田秀樹は、この作品の膨大な要求に、驚異的な精度とスタミナで応えている」(サウンド・ビハインド・ザ・カーテン)、「広瀬すずは複数の役柄を圧倒的な存在感で演じ、本作最大の見どころとなっている」(ブロードウェイ・ワールド)と賛辞が相次いだ。

 野田は次のように述べている(抜粋)。

 「この地での私の演劇キャリアの次のステージに入ったのだと確信できた。

 まず劇評(の数の多さ)に現れている。二十以上の劇評が出た。これほどの数の劇評をいただいたことはない。そして五つ星、四つ星(五段階評価)をはじめほとんどの評が好評だった。今回は初日から大入りになることを期待せず、イチかバチかで公演数を増やした。好評であれば観客は千秋楽に向けてウナギ登りに増えていく。そして実際にそうなった。

 私の芝居がロンドンの観客に大いに受け入れられたのは初めてではない。

 だがかつては、そうした批評の冒頭に、まず私が何者か、どういう作家で演出家なのかを紹介するところから始まった。

 だが今は「ヒデキノダの芝居が、○○と共に帰ってきた!」といったサブタイトルになっている。感慨深かった。何の紹介もなく「ヒデキノダの芝居」で済むようになったのは、長くこの地で芝居を見せ続けてきた所以でもあるが、彼らの芝居観についに届いた、(まだ少しばかりではあるが)そこに風穴を開けることができた証でもある。

 さらに楽屋口で「次はいつ、何を持ってくるの?」と聞かれる。その度に、ただ受けたのではなく、このロンドンの地にいよいよ受け入れられるようになった、次のステージに入ってきた、そう実感する」

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