宝塚 雪組「ポーの一族」新トップコンビお披露目 朝美絢が永遠の美少年役で耽美な魅力
宝塚歌劇団雪組公演「ポーの一族」が11日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。原作者の漫画家・萩尾望都氏も観劇するなか、トップスターの朝美絢と、新トップ娘役・音彩唯の本拠地お披露目公演で、耽美な世界を繰り広げた。
2018年に明日海りお主演で花組で初演され評判を呼んだ。今回、満を持しての再演で、朝美は見た目はイノセンスな14歳の美少年エドガーだが、100年以上生きてきたバンパネラを見事に演じた。純粋な少年から、バンパネラになった後とは、見た目は同じでも100年以上生きている設定だけに、醸し出す雰囲気が一変。目力の強さ等、朝美の魅力を余すところなく発揮した。
新トップ娘役の音彩は、就任前から朝美と組んできただけに、息もピッタリ。のメリーベルは、可憐な美少女そのもの。
朝美と同期で、最も近くで支えている瀬央ゆりあと、専科の小桜さくらはポーツネル男爵夫妻役。元々が同じ星組だっただけに、芝居の呼吸が合い、ともに歌も上手く、見せ場もたっぷり。エドガーを見守る一方、バンパネラの気位と孤独を感じさせた。
朝美絢演じるエドガーと互いに興味を抱くアラン役は縣千。花組では柚香光が演じ評価を得た。縣も複雑な家庭の鬱屈した部分を表現していた。
また今公演で、宝塚随一の歌姫で専科の美穂圭子が退団。下級生のころから抜群の歌唱力で、たびたびエトワールを務めた。1996年の「エリザベート」初演でのマダム・ヴォルフをはじめ、ミュージカルでは欠かせない存在だった。最後の公演では、初演と同じブラヴァツキー役。またエトワールでも会場を包み込むような、見事な美声を響かせていた。
