ダイアン津田 50歳で躍進の本音「30で今の状況やったら楽しいんやろな…」カンヌで脚光の大悟に嫉妬「飛び級やないですか」

 お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏(50)が“確変期”に突入している。TBS系「水曜日のダウンタウン」(水曜、後10・00)の名物企画となった「名探偵津田」で国民的な存在感を印象付け、ドラマ出演も続くなど俳優としても活躍中だ。勢い続く2026年。50歳の誕生日を迎えた先月27日に初の著書「津田日記」(新潮社)を発売。人生一多忙を極めた昨年の毎日を記した一冊で本人は「30歳で今の状況やったら、ババほど楽しいんやろな…」と笑う。挫折を経て咲き誇る、遅咲き芸人の素顔に迫った。

 生粋のイジられキャラもあってか、テレビでのはつらつな姿から実年齢を想像すると驚かされる。全国区で活躍する今、思い描いていた50歳像に近づけたか問うと「やっとちょっとだけ近づけたかな」と笑いつつ、確かな本音をのぞかせた。

 「ほんまは20年遅いかな…っていう。ハハハ!本音はね!30歳で今の状況やったら、ババほど楽しいんやろなって思うけど、50歳やからこそ浮足立たんから良かったかなと思うんですけどね」

 「津田日記」は番組の占い企画で「黄色カバーの手帳を買うと運気が上がる」と言われたことを機に執筆。験担ぎはかなりする性分で、毎日赤いパンツをはき、風水も気にする。一方、占いは「言われたら気になっちゃうから苦手」という。

 妻とのケンカから仕事の愚痴まで、「人生の中で一番忙しかった」という2025年の毎日を赤裸々につづった日記。大阪-東京間や地方を飛び回りながら、ゴルフは年に106回。酒席も欠かさない。家でくつろぐことが無く、誰よりも“ゴイゴイスー”な多忙生活を送っているが、本人にはその自覚がない。

 「えぐいぐらいゴルフ行ったなって(笑)。じっとしてるのが苦手なんで、まあ病気なんかと思います。ハッハッハ!」

 背景には、50歳を迎えたからこその焦燥感と充実感がある。

 「バリバリできるのってあと何年やねんって考えた時に何もせえへんのがもったいない。何もせんかったで夜寝る時、恐ろしい。毎日何かやったっていうのを残したい」

 CMなどでも露出は増え続け、今年もまさに“フィーバー状態”。だが売れっ子の感覚もない。

 「もっと売れてる人なんか山ほどいるし、こんなもんかなって気もする」

 関西では実力派コンビとして人気を博していたが、キングコングや南海キャンディーズ・山里亮太ら、若手から東京で活躍を続けてきた同期には養成所時代から「劣等感」を感じていたという。

 「“それ”は見て見ぬふりして大阪にいましたからね。『俺はこれでええんや』って思い込んでた時はあったけど、今思ったらだいぶしんどい」

 18年、41歳で東京に進出。当初は「仕事は全然なかった」と振り返る。

 「ワケ分からんビルに入って、画面に向かって視聴者とずっとジャンケンするとか。俺ジャンケンしに来たんかみたいな(笑)。東京では何の知名度も無いわと思った」

 今でこそ代名詞となったイジられキャラも、当時は理解されなかった。

 「番組でプロデューサーから『その出方じゃダメだよ』って言われたこともあったけど、『いや、変えんとこ』って思ったんです。今更フォーム変えることもできへんし、この出方でウケるまでやるしかないなって」

 全国区で人気を決定づけたのは「水ダウ」の企画「名探偵津田」。追い込まれるほどに味が出る津田のための過酷ロケだが、「嫌ですよ!ほんましんどい」と本気で嘆く。

 「終わりが見えへん仕事が大嫌いで、あれは終わりがないわけですよ。それがむちゃくちゃしんどい!。ほんまにはよ帰りたい一心でやってる」

 活躍の裏には関西時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた千鳥、かまいたちの存在も大きい。「2組にはおもろいと思わしとかなあかんなって緊張感はある」

 近年は、ドラマ「リブート」などに出演し、俳優としても存在感を発揮。だからこそ、映画「箱の中の羊」(是枝裕和監督)で、カンヌの舞台に立った千鳥・大悟には大いに嫉妬している。

 「やられた。飛び級やないですか。段階踏んでないですよね。大悟さん連ドラやってないはずなんすよ。それやのにずるい。次こそは是枝監督お願いします。じゃあ俺はハリウッドやって感じ」

 著書には「〇億以上稼ぐ!」「朝ドラ・大河ドラマに出る!」「痔瘻(じろう)を治す!」など複数の野望も列挙。「朝ドラ、ガチで出たい」と俳優業への思いに目を輝かせる。「バラエティーと全然違うワクワクもあるし楽しいんですよね」

 人生の節目を迎え、芸人としてのゴールを問うと「ムズ!え、なんやろ!?」と悩みながらも津田なりの答えを口にした。

 「誰もゴール迎えてないような気がするんですけどね。志村(けん)さんも本人の中では迎えてないと思うし。まあ何歳になっても、毎日楽しいと思っときたい。つらい、しんどいしか思えへんくなったら辞め時かな」

 朝ドラ出演から痔瘻の完治まで-。やりたいことは山ほどある津田の未来は、手帳の運気をもますます上回っていく。

 ◇津田篤宏(つだ・あつひろ)1976年5月27日生まれ。滋賀県出身。2000年4月、中学の同級生で、同じNSC大阪校22期生のユースケと「ダイアン」を結成。07年、08年「M-1グランプリ」決勝進出。18年4月、後輩「かまいたち」と同じタイミングで東京進出。「水曜日のダウンタウン」の企画「名探偵津田」で一躍脚光浴びる。3児の父で趣味は子供と遊ぶ事。ドラマ「フェイクマミー」「リブート」などはじめ、演技面でも活躍中。大河や朝ドラ、映画出演に意欲。

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