東北最大級の野外音楽フェス4月25、26日に開催 プロデューサー「恩返しを」 アジカン30周年企画&「GTR祭り」復活

MICHINOKUステージと桜
アジアン・カンフー・ジェネレーション
2枚

 東北最大級の野外音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST.2026」(以下荒吐)が4月25、26日に国営みちのく杜の湖畔公園北地区エコキャンプみちのく(宮城県川崎町)で開催される。2001年の立ち上げから今年で26年目を迎え、現在の会場に移ってから20周年、11年の東日本大震災から15年という節目の年の開催を前に、菅真良プロデューサーに今年の見どころや荒吐の現在、過去、未来を聞いた。

 今年の荒吐の柱は、次の2ステージだ。

 初日の大トリは「ASIAN KUNG-FU GENERATION NANO-MUGEN at ARABAKI」。アジアン・カンフー・ジェネレーションにのん、塩塚モエカ(羊文学)らが参加して結成30周年を祝福する。トリビュート企画は荒吐の十八番で「大事な活動を迎えようとしているアーティストに注目を集める目的で、周年でフィーチャーしよう」とやってきた。

 2日目は、11年のグランドフィナーレで実施したセッション「GTR祭」が、海外からも注目される若手のペイルダスクと常連のザ・バースデイの「今の格好良さを伝える」ために「GTR祭’26」として大復活。2組には「荒吐ならではのキラーコンテンツのハウスバンドをやってもらうのが一番いい」と決まった。

 また、震災から15年とあって「その年に生まれた人たちを意識して、15歳以下無料」というトライアルも行う。

 荒吐の名は、平安時代に坂上田村麻呂と戦った東北の「荒吐族」に由来する。01年に始まり、現在の会場で4月末開催という形態が固まったのは06年で、公園とは要望にも柔軟に対応してもらえる協力態勢を構築。川崎町の町長ら地元の人々も巻き込み、今ある荒吐を確立していった。ステージ数は3から東北6県を表す6に、出演者数は約30組から約120組に、観客動員は約1万人から約5万人に増加した。

 震災やコロナ禍などの困難も、他地域のフェスやアーティストらの多大な支援もあって乗り切った。「サポートしてくれる人が多い恵まれたフェスだと思うので、しっかり感謝して受け止めながら、恩恵を受けた人たちに恩返ししなきゃいけない」と心がけている。

 特色の一つが、東北の文化やエンタメがラインアップされていることだ。今年も西馬音内盆踊り、弘前出身の世界的な画家・奈良美智氏、秋田民謡の藤原美幸、みちのくプロレス、川崎中学校吹奏楽部が出演する。

 「東北っていいなと思える体験が詰まっていたら、また来たいと思うでしょうし。里帰りをしてる感覚の人がかなり多い。イントネーションの違い、食べ物の味の濃さ、三味線の鳴る会場の音、空気とか、そういうことが全部相まってるんじゃないですかね。凜(りん)とした空気は人工では作りようがないので、生かさなければいけないものはそこですよね」

 ブッキングでは肝に銘じていることがある。立ち上げ前年、菅氏は日高正博氏を訪問。97年にフジロックを立ち上げて現在のフェス全盛を先導した同氏は「ヨーロッパのフェスは同じメンツのツアーになってる。日本もそのうちそうなるから、そうならないようにしなさいよ」と強く言った。

 その助言を受けて荒吐の独自性を大事にするために始めた一つがセッション企画で「他で見られないものを作り続けるというのがものすごい大事」だという。また、荒吐の出演者について「ヒューマニズムが強い。ものすごく芯が通っている人が多い。なので、そういう人たちが自然に集まってくる」と話した。

 今後は「できるだけラインアップに左右されすぎない形で続けていきたいし、今年無料にした15歳以下の人たちが偉くなったらたくさん人を連れてきてほしい」という。他フェスにない最大の魅力を聞くと、菅氏は「やっぱり会場内のコミュニケーションじゃないですか。すごく平和です。僕らもそうですけど、荒吐のこと以外その2日間はみんなあまり考えていないんじゃないですかね」と、育て上げた世界への自信をにじませた。

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