【米アカデミー賞】レオ様主演「ワン・バトル」が最多6冠! 「国宝」は受賞ならず、ノミネート部門は「フランケンシュタイン」が受賞
映画界最大の祭典「第98回アカデミー賞」の授賞式が15日(日本時間16日)、米ロサンゼルスで開催された。作品賞、監督賞など最多6冠を獲得したのは「ワン・バトル・アフター・アナザー」。歴代最多16部門にノミネートされていた「罪人たち」は主演男優賞など4部門の受賞にとどまったが、オータム・デュラルド・アーカポー氏が女性初の撮影賞に輝いた。メークアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされていた日本の「国宝」は受賞ならず。同賞など3部門を「フランケンシュタイン」が制した。
式を欠席したショーン・ペンの3度目の助演男優賞や今年から創設されたキャスティング賞など最多6冠の「ワン・バトル・アフター・アナザー」が今年の顔となった。
分断が進む米国社会を痛烈なユーモアで描きながら、元革命家の男(レオナルド・ディカプリオ)と次々に現れる敵たちとの戦いを全編IMAX映像で映し出す162分間の力作。「ブギーナイツ」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督による最高傑作との声も高く、事前の賞レースを席巻していた。
初の監督賞に選ばれたアンダーソン監督は「映画を作るときに人と関われることが最大の喜びです。映画を“我が家”と呼ぶことができて、本当にうれしいです」と歓喜。作品賞ではチームみんなと壇上に上がって再びスピーチし「監督賞のときにキャストに『ありがとう』を言うのを忘れてました」とディカプリオらの名を挙げ、感謝した。
4部門制覇の「罪人たち」は、女性初の撮影賞を受賞。アーカポー氏の名が読み上げられると会場は総立ちとなり、拍手と歓声が止まらない。多様化を進めるオスカーの象徴的な存在となり「この場にいる女性のみなさん、起立をしていただきたいです。みなさんがいなければ、私はこの場に立てなかったと思います」とスピーチし、再び大歓声を浴びた。
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日本作品として初めてメークアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた「国宝」は、受賞には至らなかった。ノミネートされていたヘアメークの豊川京子さん、歌舞伎メークの日比野直美さん、舞台床山の西松忠さんの3人に李相日監督と歌舞伎指導などで作品に携わった歌舞伎役者の中村鴈治郎が現地入り。昨年12月にはトム・クルーズが関係者向けの特別上映会を主催するなど現地でも風が吹いていたが、届かなかった。
同部門を受賞したのは「フランケンシュタイン」。メキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロ監督による古典小説の映像化で、長年タッグを組んできた特殊メーク担当のマイク・ヒル氏がスピーチ。怪物のメーク準備に毎日11時間かかったと明かし「ジェイコブ、ありがとう。400時間も耐えてくれました」と、演じたジェイコブ・エロルディの献身に感謝した。
特殊メーク全盛の時代に歌舞伎の化粧を映画的に再現したことが評価された「国宝」。映画評論家の松崎健夫氏が「ノミネート入りしたこと自体が快挙」と強調するように、日本映画としての新たな一歩となり、後続に夢を託す。
◆第98回アカデミー賞 主要部門一覧◆
作品賞「ワン・バトル・アフター・アナザー」
監督賞 ポール・トーマス・アンダーソン「ワン・バトル・アフター・アナザー」
主演男優賞 マイケル・B・ジョーダン「罪人たち」
主演女優賞 ジェシー・バックレイ「ハムネット」
助演男優賞 ショーン・ペン「ワン・バトル・アフター・アナザー」
助演女優賞 エイミー・マディガン「WEAPONS/ウェポンズ」
