郷ひろみ 紅白勇退 38回目「今年で一区切り」10月古希で決断 周囲とも相談「何年か前から考えていた」
大みそか放送の「第76回NHK紅白歌合戦」(後7・20)のリハーサルが29日、東京・渋谷の同局で行われ、38回目出場の郷ひろみ(70)が紅白から勇退することを発表した。結成20周年のAKB48は前田敦子(34)、大島優子(37)、高橋みなみ(34)らOGが参加し、現役メンバーとともに年末の雰囲気を堪能。M!LK、FRUITS ZIPPERなどの初出場組が意気込みを語った。
1973年の初出場から数々の伝説を作ってきたスターが大きな決断を下した。紅白愛を感じさせるツートンカラーの革ジャン姿でフォトセッションをこなした郷。年末の意気込みを問われて「その前に皆さんにご報告をしなきゃならないことがありまして…」と切り出し「今年で一区切りをつけたいと思っている」と紅白勇退を表明した。
勇退は「何年か前から考えていた」といい、10月に迎えた古希で「節目は今年かな」と意識。周囲と相談した上で結論を出した。自身にとっての紅白とは「特別なステージ挑戦であり、成長できる場であった」といい、「僕がそう感じたように、これからは若い皆さんが同じ気持ちで挑戦し続けてほしいなって」と後進に道を譲った。
出場した37回分の紅白は「どれも素晴らしい演出だった」としつつ、一番記憶に残るステージを23年のブレイキン披露とし「あれはすごく練習したな」と回想。区切りとなるステージに「僕らしく、とにかく楽しいステージにしたい」と気合は十分で、これまで見せてきた会場内を走るパフォーマンスについても「ふふふふ…。今年もふふふふ…。走るんじゃないですか?」と予告した。
リハーサルで恒例となっている今年の漢字も発表。「僕が今年70歳の節目で、来年はファンクラブができて55年、再来年がデビュー55年になるんです。今年がホップ、来年がステップ、再来年がジャンプと位置付けている。まだまだ動くということもこめて、原動力とか色々な意味を込めて『動』というのは“どう”!?動!GO!」とテンションをブチ上げていた。
紅白勇退で悲しむファンもいるが、「紅白に一区切りをつけても僕の情熱は消えない。郷ひろみは続けていく。ファンと同じ景色を眺めていきたい」と未来を描いた。
