松田優作さん大説教「役者は歌を歌っちゃだめなんだよ!」中村雅俊「後に出すんです、あの人も(笑)」
俳優の中村雅俊(74)が15日、都内で初監督&主演映画「五十年目の俺たちの旅」(来年1月9日公開)の公開と原作本出版を記念したトークショーを、原作・脚本の鎌田敏夫氏と行った。
1975年に放送された連続ドラマで、節目ごとにスペシャルドラマ化もされた「俺たちの旅」を初映画化。中村は今作の主題歌も務めている。中村は、俳優の故松田優作さんの名前を出して「松田優作さんと2人で刑事物やっているときも、あの人はお説教が好きで、俺が歌を出していたりすると『役者は歌を歌っちゃだめなんだよ!』と。後に(歌を)出すんですけどあの人も」と思い出を明かして笑わせた。
観客から「監督として、アドリブについてどう思うか」と聞かれると「ある意味その場しのぎ。その場は意外なせりふだとうけるけど、見返すと結構つまらないパターンが多い」と持論。「松田さんとの刑事ものはアドリブをやってて、ゲストの人に『お前ら何のために台本があんのか分かってんのか!』と(言われた)」と振り返った。
その後の質問で「アカデミー賞を目指してますか?」と聞かれると、「あまりに唐突で言葉がないですけど」と笑いつつ、「一番はできるだけ多くの人に見てほしい」と呼びかけた。観客から「自分の中のアカデミー賞です!」と返されると、「台本通りですね!」とニヤリとした。
