中村獅童 二役で奮闘「超歌舞伎」大盛況 第二部は寺島しのぶが2年ぶり出演 獅童と夫婦役で息の合った芝居
東京・歌舞伎座「十二月大歌舞伎」が4日、初日を迎え、第一部では誕生から今年で10年目となった超歌舞伎の「世界花結詞」が上演された。
歌舞伎を最先端テクノロジーと融合させた超歌舞伎に立ち上げから携わる中村獅童(53)が盗賊袴垂保輔と源朝臣頼光の二役を勤め、息子の中村陽喜(7)と中村夏幹(5)も出演。バーチャルシンガーの初音ミクは傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫役で、スペクタクルな舞台を繰り広げた。最後は1階客席が総立ちでペンライトを振り、獅童は「これが超歌舞伎!また会いましょう!」とメッセージを送った。
第二部の「芝浜革財布」では寺島しのぶ(52)が2年ぶりに出演し、獅童と夫婦役で息の合った芝居を披露。「丸橋忠弥」では尾上松緑(50)が戸板や縄も使う大立ち回りで驚異的な体技を見せ、観客の度肝を抜いた。
