獅童、10年目を迎えた超歌舞伎を歌舞伎座で上演「これが超歌舞伎!」 「芝浜革財布」では寺島しのぶと共演
東京・歌舞伎座「十二月大歌舞伎」が4日、初日を迎え、第一部では2016年のニコニコ超会議で誕生してから今年で10年目となった超歌舞伎の「世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)」が上演された。
歌舞伎を最先端テクノロジーと融合させた超歌舞伎に立ち上げから携わる中村獅童(53)が盗賊袴垂保輔と源朝臣頼光の二役を勤め、同じく立ち上げから出演しているバーチャルシンガーの初音ミクは傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫役。獅童の息子の中村陽喜(7)と中村夏幹(5)も出演し、これまで上演されてきた5作品の趣向や見どころが盛り込まれたスペクタクルな舞台を繰り広げた。
観客も色とりどりのペンライトで参加し、獅童が「十は千になり、千は縁になる。数多の人の言の葉と白き灯火を」と呼びかけるとペンライトは白一色になった。エンディングでは1階客席が総立ちになってペンライトを振り、獅童は「これが超歌舞伎!また会いましょう!ありがとう!」とメッセージを送った。
続く第二部の「芝浜革財布」では寺島しのぶ(52)が2年ぶりに出演し、獅童と前回に続いての夫婦役で息の合った芝居を披露し、観客を魅了した。同じく「丸橋忠弥」では忠弥役の尾上松緑(59)が戸板や縄も使うクライマックスの大立ち回りで驚異的な体技を存分に見せ、観客の度肝を抜いた。
