俳優・田口精一さん死去 誤嚥性肺炎 95歳 黒澤明監督ら巨匠の作品に出演 劇団民藝が発表

 俳優の田口精一(たぐち・せいいち)さんが21日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため都内の病院で死去したことを29日、所属する劇団民藝が発表した。95歳。神戸市出身。

 多摩美大を卒業後、東京演技アカデミーを経て51年に劇団民藝附属演劇研究所に入所し、64年に劇団員となった。

 初舞台は52年の「巌頭の女」で、主な出演作は「夜明け前」兼吉役、「アンネの日記」デュッセル役、「白バラの祈り」シュミット役など多数。最後の舞台は22年の「レストラン『ドイツ亭』」オットー役だった。

 映画出演も多く、新藤兼人監督、吉村公三郎監督、黒澤明監督、山本薩夫監督ら巨匠の作品に出演した。

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