【合意前夜】TV生出演の吉村代表 議員削減→反発の声に「足引っ張る勢力たくさん出てくる、分かってる。でも」自身も元衆院議員
自民党と日本維新の会は20日、党首会談を行い、連立政権樹立で正式合意した。維新・吉村洋文代表が「連立の絶対条件」とした国会議員定数削減は衆院議員の1割を目標に据え、臨時国会に関連法案を提出して成立を目指すとした。
19日夜、フジテレビ系「Mr.サンデー」にリモート出演した吉村氏は、チームみらい党首で安野貴博参院議員から「議員定数削減、急すぎる」「比例から削減することが果たして『身を切る改革』か。私みたいなスタートアップ政党が今後出てくることがほとんど不可能になるのでは?」と反対と疑問の声を投げかけられた。
元衆院議員の金子恵美氏からも「社会保障費改革とか何かを進めるには、まずは政治家がリスクをとるべきだ、それは合理的。ただ、(吉村さん)ご本人も国会議員(衆院議員)されてたんでよくお分かりだと思うんですけど、今ここですら、安野さんしか現職いないのに反対される…ことを、国会議員に持っていったら、もっと反対されるの間違いない。ならば、高市さんにあまり高いボールを投げるよりも、まずは前向きに、丁寧に…」と懸念された。
吉村氏は「金子さんがおっしゃった通りが現場の感覚、現実です」とうなずき、「今、永田町行ったら、安野さんどころじゃないです。『こんなの絶対やらしてたまるか!』と、影に隠れて、どんどん足を引っ張る勢力がたっくさん出てくる。簡単じゃないの、僕も分かってるんです。だから僕も高市さんと、ちゃんとやりきろう、と。それぐらいの政治的エネルギー、パワーがないと、他のことはできないと思ってる。金子さんのおっしゃることはその通りなんだけど、でも、そういう風にやってくると、どんどんどんどん、また、特に自民党の場合、やらない方の理屈がどんどん出てきますから」と突然ぶっこんだ議員定数削減にかける思いを説明した。
弁護士だった吉村氏は、大阪市会議員を経て、維新の党の衆院議員に。15年12月、大阪市長に就任し、現在は大阪府知事。
