綾小路翔“やばいテレビ局”サンテレビでドラマ主演「人生が一気に広がった」 3日スタート「湯村天使の吐息」

 氣志團の綾小路翔が、サンテレビのオリジナルショートドラマ「湯村天使の吐息」(10月3日スタート、金曜、深夜1・00)で初のドラマ主演を務める。兵庫・湯村温泉を舞台に、温泉卵がゆであがるまでの12分間へ詰め込まれた個性的過ぎる人々の人生のワンシーンをのぞき込む、ハイスピード・ロックンロール・ドラマ。これまでは積極的に関わってこなかった演技の世界に飛び込んだ綾小路が、突如訪れた謎多き挑戦について語った。

 考えもしなかったドラマ主演のオファーを受けた綾小路は「もう、めちゃくちゃ怖じ気づきました」と苦笑いで当時を振り返る。

 過去に「木更津キャッツアイ」などで演技経験はあるものの、演技について「積極的に参加したいと思ったことは正直ない」という。しかし怖じ気づくのと同時に「キャリアを重ねるにつれて自分の得手不得手もわかってきて、僕にとって喜びだったはずの未知との遭遇から、バッくれるようになっちゃった。これはすごく危険なことなんじゃないか」と、ぬるま湯につかりかけた自身を奮い立たせた。もうひとつの決め手は「全てが謎だった」からだ。

 「湯村温泉ってどこだ、サンテレビってなんだ。謎のテレビ局から謎の主演オファー。とにかく全てにおいて謎だらけで、だから受けたい。この謎を解き明かすのが今のミッションなんじゃないか」。謎の使命感と元来持つ好奇心の強さから決意を固めた。

 演じたのは湯村温泉の「荒湯」で、8年間、約束もしていない誰かを待ち続ける男・千秋。共演には波岡一喜、鳥居みゆきらに加え、関西を中心に活動する中田彩葉ら超個性的な面々が名を連ねる。メガホンを取るのはエキセントリックな作風でカルト的な人気を誇る島田角栄監督。「やばい監督のもとにやばい仲間が集まったやばい集団でした。その人たちにサンテレビっていうやばいテレビ局が地上波を与えていたんです」と、大いなる謎の一端を明かした。

 約2週間の撮影を終え、「怖じ気づいてオファーを断っていたらと思うだけでゾッとする。それぐらい自分の人生が一気に広がった」と語る。特に影響を受けたのが「妥協しない、できないという姿勢」だという。「僕はどこかでそういうものを持っていると前に進めないと思っていた。でも、『だったら進まねえ』っていう監督の意志の強さを見て、久しぶりに取り戻せた気がします」と充実感をみなぎらせた。

 謎の仕事を終え、少しだけ無茶をしていた昔の自分を思い出した一方で、完成した作品を見ることができないとも明かす。完全に謎を解き明かすには、ドラマ視聴は必須。だが「何回トライしても1分くらいで止めちゃう」と笑う綾小路。「まだビビってます。どこかで腹決めて見ないといけないですね」と、少し恥ずかしそうに笑った。

 ◇綾小路 翔(あやのこうじ・しょう)4月26日生まれ、千葉県木更津市出身。1997年、6人組“ヤンクロック”バンド「氣志團」を結成し、2001年7月にメジャーデビューし、1stシングル「One Night Carnival」がヒット。03年に主催するフェス「氣志團万博」を初開催。個人としては06年からDJ OZMAとしても活動し、紅白出場を果たしている。

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